新卒を思い出す街です。
大学を卒業して最初に入った内装系の会社の東京本社がある街で、新卒の時に研修などで訪れていた街「四ツ谷」。
正直、それ以外であまり訪れたことがなく、東京に住んでからもあまり来たことがなかった街です。
今回の街紹介では散歩が好きな僕らしく、もし住んだとして気持ちのよい散歩コースがあるのかどうか散策してみました。
11月の紅葉の中、なんと半世紀ぶりに11月の降雪。
そんな中の取材(凍えたな〜)でしたので少し早足ですがご了承ください…。
そもそも四ツ谷って何から来ているのだろう?と思って調べてみました。
が、由来は不明で二つの説があるそうです。
一つは昔四ヶ所の谷があったことによるという説、もう一つは梅屋、木屋、茶屋、布屋という四軒の茶屋があったためという説です。
ちなみに元々の表記は四谷です。発音に合わせてツがはいったようです。
駅前は少し広めの広場の様になっており、終日サラリーマンとすぐ近くにある上智大の学生が通っています。
大きな交差点があり、その角にはアトレがあります。
待ち合わせやちょっとお腹が空いた時には便利そうですね(実際人が賑わっていました)
市ヶ谷の方に歩いて行きます。
江戸城外堀の跡が歴史を感じますね。
江戸城外堀としては往時の姿をそのままに残す国指定の史跡になっています。
歩くこと数分「外濠公園」に着きました。
この公園には少しエピソードがあります。
江戸城総構えの外周をなす外濠の土手は形式的ですが軍事施設の扱いでした。
明治維新以降も「この(外濠の)土手、登るべからず」と記された看板が設置され、立ち入りが禁止でしたが禁を破って土手に入り込む法政大学生が後を絶たず、
警察官が出動し学生との小競り合いが生じる例が後を絶たなくなったそうです。
事態を重くみた法政大学は「外濠の土手開放」を強く求め、大学最寄りの牛込駅から新見附の間を外濠公園として開放されました。
その後公園の範囲を拡大し、現在の状態になったそうです。面白いですね。
「外濠を憩いの場として活用できるようにしたのは法大生であった」と言われています
(ウィキペディア参照)
小ネタを終えたところで中に入ってみましょう。
一人で休日読書に行く、
カップルでお散歩に行く、
友達とテニスをしに行く、
ファミリーで子どもと行く、
色んなシチュエーションで使えそうな素敵な公園でした。
割とこの公園だけでも目的の散歩を考えると大満足です(笑)
そして、球場のほうから外堀通りに出ます。
銀杏並木がとても素敵。
情緒があってお散歩には最高ですね。とくに秋~冬は雰囲気があって素敵です。
今回は紅葉していることもあって、iPodから聞こえてくるJhonLegendのOpen Your Eyesが気分をぐっと高めてくれました。
夕方~夜も散歩して見たい通りです。
一度駅に戻ってきました。
四谷三丁目の方をみるとオフィスビル郡。
僕もそうでした本当に多くのスーツ姿を見ます。
今回はお散歩メインなのでご紹介しないですが、一本お踊りから入った通りにいい感じの居酒屋さんが連なっている通りがあります。
夜特集をする時はそちらをご紹介しますね!
お次は駅の反対側へ。
こちらはまた少し雰囲気が変わります。
目の前にはイグナチオ教会と上智大学が大きく目に入ってきます。
この時には大変な雪でもう凍えきっていました(笑)
少し教会へ行ってみることに。
雪が降っているのもあって少し早足になっていたのですが、教会とは不思議で近くに行くと立ち止まってしまうのですよね。
僕が建築を勉強していたから建築物として気になるのももちろんあると思うのですが、やっぱり宗教の建物は独特の空気を持っていますね。
少し教会のご紹介をすると、カトリックの教会でイエズス会が運営をしております。
建物はイエズス会のイグナチオ・グロッペルという方が設計されました。
なかなか素敵な中庭もありました。
晴れた日には少し散歩で寄ってみるのもいいと思います。
そのまま雪と冷たい風に吹かれる中お隣の上智大学もチラ見にしに行きました。
上智大学もカトリック教会イエズス会が作った大学です。
生徒は宗教に属している人だけでなく世界各国から多宗教の学生さんが学んでいるそうです。
日本の大学なかでは海外と同じくリベラルアーツ重視と言われております。
キリスト教関係の建物をはしごして散歩したあとは仏教も、
と思ったわけではなかったのですがGoogleマップで近くにお寺があったので立ち寄ってみました。
強風になりつつ、雪と冷たい雨の入り混じる悪天候の中着きました。
体力は限界に達しつつあるようです…。
さて、心法寺ですが浄土宗のお寺となっております。
徳川家康と一緒に出てきた和尚が作ったそうです。
庶民に開かれたお寺を作るために家康からの広大な土地を与えられたにもかかわらず断ったというエピソードがあります。
和尚が「衣食が十分だと僧侶は怠けてしまい、仏に仕えることがいやになる」といっていたそうです。
境内はとにかく綺麗で質素でした。
これまた散歩でふらっと訪れるにはおすすめの場所です。
ちょっと僕の足はもう限界に達しており、ティンバーランドのイエローブーツを持ってしてもこの寒さは防げないようです…。
一旦休憩に入ります。
さて、歩きまくり(そりゃ散歩コース特集だもの)身体も冷え切った僕は懐かしのお店へ向かいました。
研修中も同期と通っていた「たいやき屋」です。
これがまた本当に美味しいのです!
中も満席で並んでます! 流石!
職人さんたちがせっせと焼いています! いい香り!
一尾150円なり
あったかいお茶はセルフです。今日は助かる!
メッセージがお皿に
たいやき屋と侮ることなかれ。
本当に美味しいご馳走です。
いつ訪れても人がいます。みんないい笑顔で頬張っていますね!
頼んで1分もしないうちに焼きたてが到着しました。
暖かいお茶との相性は抜群。
至極の時間・・・。
壁には面白いものがありました。
男は頭から食べて、女は尻尾から食べるそうです。
今度からこの作法でいこうと思います。
本当に大満足の休憩を終えて再び散歩へ向かいます。
駅に一旦戻りクロスするように次の方向へ。
引き続き綺麗な紅葉の中歩いて行きます。
また歩いているとたまたま素敵な建築に出会いました!
ひっそりとした場所に位置するにもかかわらずこの佇まい・・・。艶やかでエレガントです。
ビルの名前は麹町ダイビル。
大人気のsnidelやコスメキッチンを展開するmash holdingsの本社です。
設計は建築家・村野藤吾。
僕のお世話になっている目黒区の総合庁舎も村野氏の作品です。
名建築家の家に住むのは無理かもしれないけど、名建築家の立てた建物で働くことはできるのですね。
いや〜羨ましい。R-STOREもいずれ・・・。
麹町ダイビルを抜けるとすぐそこにはニューオオタニが。
ニューオオタニってここにあるのか!とお恥ずかしながら。
1964年の東京オリンピックに向けて建てられたホテルで、その貫禄は健在。
次の東京オリンピックでも多くの海外からのお客様をおもてなししてくれることでしょう。
そして、
ついに僕が今回の四ツ谷散歩で一番訪れたかった場所。
普段はドライブで来て、コーヒーをここの前で一杯飲むが好きなのです。
ではいざその場所へ…。
都会の中の自然を感じられる素敵な道をてくてくと・・・。
さぁて着きました!
そう「迎賓館赤坂離宮」です。
迎賓館赤坂離宮
迎賓館は、外国の元首や首相など国の賓客に対して、宿泊その他の接遇を行うために設けられた迎賓施設です。
迎賓館赤坂離宮と京都迎賓館があります。
そしてこの迎賓館はさきほどのMASHと同じく村野藤吾が設計。やはり偉大な建築家ですね!
とても雰囲気がある建物なので(ファサードだけでも)、
よく夜になるとリムジンが止まって、そこから出てきたドレスアップした女性たちがここの前で写真を撮るなどのサービスが流行っているぐらいです。
僕みたいにドライブでここにきてゆっくりしている人もよく見かけます。
また内部も一般公開もしていますので是非行ってみてください。
さて、今回の散歩コースはいかがでしたでしょうか?
個人的には大満足のコースでした。この降雪と寒さ以外は。
いや、本当に寒かったです…涙
最後、冷えた身体が暖かいコーヒーを欲していたので四ツ谷で一番おすすめの喫茶店に行きましょう。
駅前にまで戻って頂いて、訪れるのはここです。
そう、僕の大好きな純喫茶。
建て構えからもわかる通り意匠性の高い建築。
それもそのはずで、建築家・高橋靗一が設計という喫茶店なのです。
建物の雰囲気をお伝えしたところで、
やっと注文へ。メニューはこちらです。
ここはブレンドコーヒーの一択で!
アルバイトの綺麗なお姉さんに注文し、少しのんびりと待っていました。
あったかいコーヒーで身体があったまります。
それにしても今日はよく歩きました。
四ツ谷の散歩コースはいかがでしたか?
ランドスケープから建物からわりと駅周りだけでも見所満載ではないでしょうか?
散歩コースとしては個人的には大満足でした。
オフィス街のイメージが強い四ツ谷ですが、住んでみると文化を感じることのできる素敵な街ですね!
機会があれば皆さんも散策されてみてください。