R-STOREスタッフが街を深堀り!きっと住みたくなる街が見つかります。

横浜

2018.04.20

横浜

担当=宮田 蘭丸

大手不動産ポータルサイト「SUUMO」が発表した、2018年関東住みたい街ランキング。
昨年1位の吉祥寺を抑えて、今年1位に輝いた場所がどこだかご存知でしょうか?

 

 そう、みんな大好き「横浜」なんですね。

しかも票数的にも2位の恵比寿を大幅に離して堂々の第1位。

関東在住の20〜49歳の男女対象に、今年は昨年の4,000人から7,000人にサンプル数を増やして、リアルに住みたい街を調査したとの事。

同じく大手不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」の同様のランキングでも、

買ってみたい街1位に「戸塚」
借りてみたい街2位に「川崎」

がランクインするなど、単純に神奈川エリアの躍進に目を見張る。

横浜は、都心へのアクセスや生活利便性という面でも充分。

そんな街としての魅力もさることながら、個々人の働き方や暮らし方の多様化で、リモートワークが可能になり特段都内に住む必要が無く、家賃コストを抑えたいという考えから、横浜を中心に神奈川エリアが支持されてきているのかもしれません。

 

「何となく横浜っていいよね。」

というみんなの中にもある共通認識は、あながち間違っていなくて。

その「何となく」に具体的な理由が伴ってきているように思います。

 

今回はそんな街「横浜」のいいところをご紹介。

有名な観光地やプレイスポットである横浜駅周辺やみなとみらいエリアは置いといて、街歩きというところにフォーカスし、散策していて超絶楽しい馬車道〜日本大通り周辺を中心にご紹介していこうかと思います。

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馬車道周辺を歩いていると、今も尚残る立派な西洋建築や整備された街並みに魅了されます。

 

馬車が通る道と名付けられた「馬車道」は、幕末の横浜開港に伴い外国人の居留地となった場所。

その外国人達の要請により、周辺の建物や道路や街路樹が整備されると、そこを馬車が行き交うようになり、道路脇には牛や馬達の給水場まで完備されていたそうな。

その何ともハイカラで珍しい光景を、当時の人達は「異国馬車」という呼び方をして珍しがっていたそうです。

現在の馬車道もその名残を生かすため、

ガス灯風の街路灯や、レトロな電話ボックスやベンチ、レンガ敷きの歩道などなど当時の雰囲気を感じられるような街並みとなっており、今では有名な観光名所という事もあって、普通に街を歩くだけでも、ちょっとしたタイムスリップ感を味わえます。

馬車道駅側から日本大通り駅側まで、

数ある有名な西洋建築から、幾つか簡単にご紹介。

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まずは出ました、

「神奈川県立博物館」

この外観から発せられる説得力たるや半端無いですね。

建物は、明治37年(1904年)に旧横浜正金銀行本店として竣工された旧館と、

昭和42年(1967年)建設で現在の正面玄関にあたる新館があります。

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旧館は、「ネオ・バロック様式」の本格的な西洋建築で、正面からも見えるドームが何とも特徴的。

ドームは関東大震災で焼け落ちましたが、昭和39年(1964年)に神奈川県によって、現在のドームが緻密に復元されました。

館内では、古代から現代まで神奈川周辺の歴史に関する展示が行われているだけでなく、様々な特別展も開催されています。

 

神奈川県立博物館

神奈川県横浜市中区南仲通5-60

045-201-0926

9:30〜17:00

定休日:月

 

 

 

 

 

そしてそのお向かいには、

「東京藝術大学大学院映像研究科 馬車道校舎」

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「ここ、大学の校舎なのか。。。」って感じの、まるで神殿のような荘厳さ。

映像とか全然作れ無いけど、入学してみたくなります。クリエイティブなキャンパスライフが描けそう。

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さらにその向かいの交差点を挟んで、

「横浜第2合同庁舎内郵便局」 

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元々の建物は、大正15年(1926年)に再建された横浜生糸検査所。

 

平成2年(1990年)に横浜市認定歴史的建造物として認定され、平成7年(1995年)に高層棟の建設を含む大改築が行われ、その際に旧生糸検査所の外観を復元した造りになっています。
つまりは良質なコンバージョン。古くても歴史的価値のある建物を再利用するってやっぱり素敵。

そこから関内大通り少し歩いて、

「日本郵船歴史博物館」

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パルテノン神殿じゃありませんよ。と、つい言いたくなる見紛う程の立派な外観。

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日本郵船横浜支店として、昭和11年(1936年)に竣工したこのビルは、数ある建物の中でも横浜最後の古典主義建築として有名。

2階部分まで貫く16本のコリント式の円柱が特徴的。

博物館内には、氷川丸の歴史や日本郵船が誇る様々な船舶の資料が展示されています。

 

日本郵船歴史博物館

神奈川県横浜市海岸通3-9

045-211-1923

10:00〜17:00

定休日:月

 

 

 

そんでもって皆さんお馴染みの、

「横浜赤レンガ倉庫」

すでに有名な観光地ですが、こちらも立派な歴史的建造物。

明治政府によって保税倉庫として建設され、建設当時の正式名称は横浜税関新港埠頭倉庫。

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日本大通り駅方面に戻って、

「横浜市開港記念会館」

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大正6年(1917年)に横浜港開港50周年を記念して、市民の寄付によって建てられました。

 

赤煉瓦に花崗岩を基調としたレンガ建築で、横浜を代表する歴史的建造物。 
昭和34年(1959年)から、「横浜市開港記念会館」という名称で、公会堂として利用されています。

会館のシンボルである時計塔(通称:ジャックの塔)は、高さが約36mもあり、交差点の向かい側から見るととても美しい。

2階のホールと中央階段の壁面にあるステンドグラスは、繊細かつ緻密な美しさで、鮮やかなガラスの色は圧巻の迫力で、国の重要文化財に指定されています。

 

横浜市開港記念会館

神奈川県横浜市中区本町1-6

045-201-0708

9:00〜22:00(見学は10:00〜16:00)

定休日:第4月曜

 

 

 

 

駅を越えて反対方面へ、

「la banque du LoA(ラ バンク ド ロア)」

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結婚式場なんですね。

ですが元々は、1921年に露亜銀行横浜支店として建設され、1923年の関東大震災や1945年の横浜大空襲も耐え抜いてきた、横浜で唯一現存する外国資本の銀行建築の遺構です。横浜指定有形文化財。

誰かここで結婚式挙げてください。

そこから海方面に行くと開港広場前交差点に現れる、

「シルクセンター」

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前述に紹介した西洋建築ほどは外観に惹きはありませんが、実は設計は建築家の坂倉準三。

ル・コルビュジェの弟子で強い影響を受けており、どことなくコルビュジェの建築を彷彿とさせる外観。

現在の建物としては、横浜港における生糸・絹産業及び貿易に関しての博物館と、テナントやオフィスが主に入っているが、

個人的には地下に入っている「英一番街ショッピングアーケード」を何となくオススメしたい。

何となくノスタルジックで、

何となくカオスで、

何となくシュールな感じがして、、、非常にいい感じの雰囲気。

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なかなか興味深いテナントや喫茶店が程々に入っていますが、

一番見応えがあるのは、

「横濱コレクターズモール」でしょうか。

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広い広い店内には所狭しと、アメリカやヨーロッパからやってきた名品・珍品・アンティーク品がいっぱい。

オーナーさんが趣味で集めている内に、本業を辞めて始められたそうな、コレクションの巣窟。

それぞれジャンル毎にゆるーくブースに分かれており、アメリカ雑貨やおもちゃ、食器からキッチン用品、レコードやジャンク品などなど。

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何かもう色んなモノがありすぎて情報量めちゃくちゃ多いです。

マニアからビギナーまで、買い付けから暇潰しまで、かなり楽しめるお店ですよ。

 

横濱コレクターズモール

神奈川県横浜市中区海岸通1-1-25

045-651-0951

12:00〜19:00

定休日:水

 

 

 

 

同じく開港広場前交差点に位置する、モダニズム建築「ジャパンエキスプレスビル」

船客送迎や移民乗船斡旋などを行うニューヨコハマエキスプレスという会社が、本社ビルとして昭和5年(1930年)に竣工したそうな。

外観からして素敵なこの建物には、現在2つの素敵なお店が入っています。

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「素敵眼鏡MICHIO」

フリーランスバイヤーのミチオさんが経営するこちらのお店。

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20年近く原宿の古着屋で働いていたミチオさんは、

元々、アメリカ文化を中心とした映画や音楽、ファッションなどがお好きという事もあり、知識も豊富でお話しているだけで超面白い。

そんなミチオさんがセレクトした眼鏡は、他のお店ではあまり見かけ無いユニークでセンスの光るものばかり。

アメリカやヨーロッパのヴィンテージものもあったり。国内鯖江で作られたオールドのものがあったり。

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「格好良いものってダサくなるし、ダサいものって格好良くなるじゃないですか。」

と語るように、店内はキメキメになりすぎず、ゆるい感覚が随所に見受けられて、そこが何とも居心地がいい。

カウンターのお隣には、ピンクが色鮮やかなどこかで見た事のあるドアが。。。!?

扉を開けるとそこにも眼鏡やサングラスがズラッと。

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この、どこでもドアですが、

アーティストの一十三十一(ヒトミトイ)さんの「THE MEMORY HOTEL」というアルバムのジャケットで使われた実物を、知り合いの製作会社から譲ってもらったとの事。

ついつい開けたくなっちゃう演出もお茶目ですね。

Q:最近の一押しの商品はなんですか?

A:今日入荷したこれ超オススメですよ。「本間観光土産センター」から仕入れたメガネ置きマグロ。

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メガネだけでなくペンも立てられる優れもの。

あなたのそばにいつもマグロを、との事。笑

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素敵な発見のあるお店。寄ってみると何か良い事ありそうですよ。

 

素敵眼鏡MICHIO

神奈川県横浜市中区海岸通1-1ジャパンエキスプレスビル2F

13:00〜19:00

定休日:水

 

 

 

 

そしてそのお隣、

「BLAUBERG AN DER KUSTE(ブラウベルグ アン ダー キュステ)」

フランス、ベルギー、イングランド、ドイツを中心とするアンティーク、ヴィンテージ、服飾から雑貨、
独自の横浜土産、アート、国内ブランドの服飾雑貨、お洋服をテーマにしたセレクトショップ。

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建物自体の経年変化を上手に残しながらリノベされた店内。

什器の一つ一つも年代物を揃えており雰囲気のある空間のせいか、外と時間の流れ方が違って感じられる程。

 

スタッフさん達が独自のセンスで買い付けてきた、

普段着使いしやすい年代物のミリタリー・ワークウェアや、

国内ブランドの洋服、めちゃくちゃ状態のいいアンティークウォッチなどが特に品揃え豊富でオススメ。

 

いつ行っても、毎回毎回欲しいものに出会えるという不思議なお店で、個人的にも非常にお世話になっております。

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スタッフさん達もとにかく気さくで、お喋り大好き集団。

お店に行くと1時間近くは平気で喋ってしまうので、「いや、服選ぼうよ」って自分で思うほど。。。笑

 

 

お洋服や雑貨についても、スタッフさん達が本当に好きで揃えているものばかりなので、

本当親身になってアレコレ教えてくれます。

何なら「それ買っちゃうんですね!泣」とか言われますし。笑

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お散歩がてらでも行きやすい所にあるので、絶対に寄ってみて欲しいお店です。

 

BLAUBERG AN DER KUSTE(ブラウベルグ アン ダー キュステ)

神奈川県横浜市中区海岸通1-1ジャパンエキスプレスビル2F

045-323-9396

11:30〜19:00(平日)
11:00〜20:00(土曜)
11:00〜19:00(日祝)

定休日:水 
 

 

 

 

そして最後に、横浜港の名所、

「横浜大さん橋国際客船ターミナル」

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建築デザインについては、国際デザインコンペ(国際建築設計競技)により選定され、

世界41カ国、660作品の応募があり、国内で行われた国際コンペとしては過去最大のものだったそうです。

そのデザインの魅力といえば、クジラの背中と呼ばれる外部の全体的に波打ったモダンな仕様。

屋上部分は、ブラジル産木材イペを使用したウッドデッキ仕上げとなっており、船のデッキをモチーフにしているそう。

 

天然芝の緑地地帯とウッドデッキのコントラストも非常にいい感じ。
屋上へは、陸から緩やかな坂で地続きで上がってこれるため、お散歩コースとしてふらっと立ち寄りやすくなっています。

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取材日当日は「DIAMOND PRINCESS」という大型客船が停泊していました。

 

大型客船を見るのって楽しいですよね。

船って間近で見ると本当に大きい。その迫力にとにかく圧倒されます。

もはやこれは建造物だなって普通に思います。

あと出入港で船が動き出す瞬間ってなぜか感動的。そうゆうところが何か好きです。

 

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豪華客船に揺られて世界を旅してみるって、死ぬまでに一度経験してみたいものです。

 

横浜大さん橋国際客船ターミナル

神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4

045-211-2304

9:00〜21:30(施設内)

24時間オープン(RF)

 

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

馬車道〜日本大通り周辺の横浜の街を、街並みや建築を中心にご紹介してみました今回。

 

改めてやっぱり「横浜っていいよね。」って思いました。

 

だって天気のいいお昼にお散歩するだけでも充分に楽しめるのに、

夜になってライトアップされると、また違ったこんな夜景がもっともっと楽しめるんですから。

 

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