はーるが来~た~はーるが来~た~
どーこーにー来た~。
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来ましたね~ 春・2015!
こうなったらお出かけです。外に出ずにはいられない!!
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…とはならないインドア人大野です。どうも。
だって東京、人多いんだも~ん。どこ行っても混んでるってわかってるのに出かけたくない。ブツブツ・・・
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なんて言っていると「朝の新宿御苑いいよ。人殆どいない。」みたいな噂がどこからともなく聞こえてきまして、今回は【人のいない休日スポット】を求めて 新宿御苑前 へレッツゴーです。
2015年4月18日(土)9時前。かつての新宿区民に引き連れられて御苑前に到着。
ね、ねむい。休みなのに(以下略 でもまぁ、空いている御苑って良さそう。それに東京にいるんだから一度くらいは中に入りたい。心ばかりの前のめり姿勢を示して。いざっ!
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てか、なんか人多い・・・?(しかも正装) おまわりさんも多い・・・
つれ「何かがおかしい」
(ちなみに新宿御苑は、明治時代に皇室の庭園として作られ、現在は国民公園となっています。)
御苑到着。名札に《内閣》って書いてる人大勢いるんですけど、何事?
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内閣の人「今日は一般開苑は10時半からでーす」
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ごーん。
早朝の新宿御苑を狙ってきたのにまさかの事態。そして、今日の御苑はなぜだか人が多めに見えます。
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事前情報との大差にザワつく心を制して聞くと、どうやらこの日は内閣総理大臣主催「桜を見る会」が開催される模様。これまで会の存在すら知りませんでしたが、調べると、著名人・一般人含め、首相から招待された人のみが参加できるお花見だそう。まさに選ばれし者の会。
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というわけでどう頑張っても10:30までは中に入れません。すごすごと引き下がって、先にモーニングを食べることに。
本日一軒目、御苑から徒歩3分程の「Cafe&Brasserie MAESTRO BAKER’S」にやってきました。
つれ曰く「休日の朝は人がいなくて快適なんだよ~」とのこと。
が、この日は例外。「桜を見る会」を早々に引き揚げてきた選ばれし者たちが続々と来店、店内は活気に満ちています。
店頭に並ぶ焼き立てパンの中から食べたいものをトレーに乗せて、レジへ。
何か意外にお手頃でした。思ったより3割くらい安い。東京でカフェに入ったらコーヒー500円って覚悟してたけど、まだいいとこ残ってるがなっ。(関西人登場)
コーヒー美味しかったです。やっぱりちゃんとお店で飲むコーヒーいいな。食パンの耳もサクサクで美味しかったけど、ここのおすすめはコーヒーです。
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確かに、これで人が少なかったらかなり良い休日をスタートできるかもしれない。残念ながら妄想ですが。
それなりにのんびりしているうちに10:30になりました。
多分混んでるけど、せっかく来たので新宿御苑へ向かいましょう!
新宿御苑って中に入るのにお金かかるんですね。知らなかった。大人200円です。切符売場でチケットを買って、駅の改札のようなゲートにQRコードをかざして入ります。
断然今っぽい。
そういうサラッとした感じ、好きです!
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結論から言うと新宿御苑良かったです。予想通り人は多かったですが、この日は特別だから仕方ない。11時ともなるとさすがに人出も増えてきますしね。家族連れとか。
4月も下旬に差し掛かっていたので、「桜を見る会って桜散ってるやん」と思いましたがバンバン咲いてました。なんなら咲き乱れていました。(街一覧画像参照。)
レジャーシートを敷いて寛ぐファミリー、芝の上を駆けまわる子どもたち、地面すれすれまで枝垂れている桜の真下に寝転がるお爺さん(シュールだけど気持ちわからんでもない)。
思い思いの休日お昼を楽しんでいます。
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とにかく空が広い。新宿なのに。
さすがに良い気分になります。
大樹と大樹の間に床を張って、ツリーハウスにしたい。森に迷い込んだような感じ。
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そして苑内には点々と素敵な建物があり、中が公開されています。
「新宿御苑旧御涼亭(台湾閣)」
昭和天皇のご成婚記念として、在台湾邦人から送られたものだそう。当時の写真では、窓ガラスが嵌められ内と外が分けられていたようですが、現在は全て取り払われて外気に触れています。
こちらは重要文化財に指定されている「旧洋館 御休所」。
皇族が近くの温室を利用する際の休憩所として建てられた洋館で、当時アメリカで流行したスティックスタイルなる外観が採用されているそうですよ。こちらの設計は宮内庁内匠寮。旧浅香邸(現東京都庭園美術館)等も設計した当時のスーパーエリート建築集団です。
重要文化財ということで、内部の写真撮影は禁止とおじちゃんがしつこく叫んでいましたのでやむなく断念です。
この窓の左側のサンルーム部分が、ものすごく素敵なのです!! 是非中に入ってみてほしい。
ちなみに内部の公開は月平均2回・第2第4土曜日のみ。行く時は事前に調べよう。
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結構な時間を見たり歩いたりしているうちにお腹空いたと宣った隣人が団子を買い、しばし芝生でぼんやり。
この芝生、広すぎてパーソナルスペースを侵されずに済みます。サッカーボールを追いかける推定2~3歳の小人たちを眺めて、脚の疲れも癒えたところで御苑を後にしました。
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さて、直前に団子を食べた人は良しとして私はお腹空いたよ。ってことで午前中に見つけたカレー屋へ。
「curry 草枕」
ちょうどランチ終了のギリギリ前に間に合いました。
よかった。ここで食いっぱぐれたらアテがなくなるとこだった。
お店の定番だという「チキン」に、名前に惹かれて「発酵バター」をトッピングしてみました。
事前情報はお店の前を通りかかった際のつれの一言「ここ有名らしい」のみでしたが、実際はこだわりの店だった。
なんとも形容しがたい味でしたが、食べているうちに心が落ち着いてじんわりと気持ちよく汗をかける、ヨガ的要素のあるカレーでした。お店が入ってるビルのカオティックさ加減も相まって、瞑想を終えた気分でお店を出ます。
(ちなみに味は好みがあるかもしれませんが、私は美味しかった。)
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そして同じビルの1Fにある、控えめに言ってあやしい本屋へ。
「模索舎」
朝にこの辺りを通った時に見つけてしまったこの店。どう見ても変そう。開店してるけど、入るのどうしよう。
でもヨガカレーを食べてちょっと香辛料にやられていた私たちは、何となしに潜入。
ミニマム音量で流れ続ける空調音以外、音のない店内。店番1人。客ゼロ。
ただ、置いてある本のセレクトが危ない。危なくていい。どれ1つとして店の意思を感じさせない本がない。
しばし解散、個人行動に移り立ち読み(30分以上)。その間、他の客は50代位の男の人1人だけ。彼も私たちと同じように、立ち読みサーフィン。
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ひと通り見て満足し、退店。これは1人休日には堪らん場所を見つけました・・・ここが自転車圏内にあったら絶対来る。
カレーで瞑想からの本屋で内省(逆も可)という、かなり危うい感じのするビルですわ。
ちなみに後で調べると、模索舎を作った人は一部では有名そうな五味正彦さんという活動家でした。
書店が出来てから40年超、思ったより筋金入りの場所だったようですが普通に楽しかったです。
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というわけで模索舎を後にし、前から気になってた雑貨屋「boil」に行こうとしたのですが・・・
ショックです。ヨーロッパうらやましい。
定休日ヒット率高いよ、このブログ。また来よう・・・
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でもboilが入ったビルが良すぎたのでよしとします。倉庫街にありそうな、左右振り分け型の古い雑居ビル。
そして1つ下の階に、色が綺麗な靴が並んだお店があったので入ってみることにしました。
「INOMA」
2015年2月に出来たばかりだという、「U.」というブランドの革靴店でした。
色見本から好きなものを選べば、約1ヶ月で1から靴を作ってくれるそう。フラットシューズが大体17,000円~でした。
製作自体は浅草でしているそうで、ここはショールーム兼お店なんだって。
その場でいっちょ頼んでしまいそうになりましたが、ひとまず堪えました。靴もお店も店主さんもとても素敵。近々また行かないと。
不意に素敵なお店に出会い、気分の上がる小物もゲットして、テンション高めで街を歩きます。
夕方になってきたので、ちょっとビール休憩です。
「AUREOLE」
いい季節の土曜日、御苑沿いのイタリアンはディナーの予約で満席。そりゃそうだ。
ということで、夕暮れと共に店を出て帰途に…つこうかと思ったその時、目に入った焼き鳥屋でもう一杯だけ。
「晴京」
日本酒と焼き鳥を数本頂いて、今度はちゃんと帰途につきました。
人のいない早朝御苑を目指すことから始まった1日。早い段階で計画は頓挫しましたが、御苑で広い空を眺め、色んな魅力のあるお店達に立ち寄ったことで思いの外自由な気分を得た感じです。
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1人、ないし1.5人(限りなく単独行動に近い団体行動)の休日にいかがですか?