参宮橋と聞いて、ぱっと立地が思い浮かぶ方が果たしてどれくらいいるのでしょうか・・・?
まずは場所の説明からしますと、小田急線で新宿駅からは各駅で2駅。
代々木八幡・代々木公園・代々木・新宿・初台・・・
どの駅へもお散歩感覚で徒歩圏内という好アクセス立地。
しかし、なぜか前述のどの駅よりも知名度は低め・・・
実は私、近くに住んでいるのですが(参宮橋ではないですが)、どうも自宅の周りよりも参宮橋周辺の方がすきでよく出没してしまいます。
今日はそんな知られざる街、参宮橋の魅力をご紹介します。
テーマは、コレ。
【参宮橋で過ごす休日のおすすめコース】
10時 参宮橋駅で待ち合せ
改札は一つのみ。
新宿から電車でくると、改札と反対側のホームに到着するので必ず階段をのぼり歩道橋を渡らなくてはならない。
「今どき・・・やれやれ」といつも思う。
(古い駅だからエスカレーターなどというハイテク設備はない。あ、エレベーターはありますね。)
都会なのに、 なんだかちょっとレトロで愛くるしい。そんな駅。
10時5分 東京乗馬倶楽部へ
改札前の道を賑やかな方とは反対に代々木方面へのぼっていく。
陸橋を渡り、明治神宮方面へ少し歩くとパッカパッカと勇ましい音色が。
「ちょっとちょっと待って!え?!」
「参宮橋で乗馬・・・?!」
そうです。
新宿の高層ビルを拝みながらも、緑に囲まれてパッカパカと、乗馬の体験レッスンを受けることが出来ます。
休日の朝から乗馬・・・大人のたしなみ!
初っ端からぐぐっと心を掴まれるでしょ、参宮橋。
ちなみに、乗馬のレッスンを受けたい方は初心者コースから競技会を目指す方まで、幅広く指導を受けられるそうです。
なんと元オリンピック監督の特別レッスンも受けられちゃう・・・ほ、本格的やあるまいか。
(お馬さんはとても繊細な生き物らしく、近くでカメラのシャッターを切れなかったのが残念なところ・・・)
11時30分 代々木ポニー公園へ
乗馬倶楽部のお隣には、ポニーと戯れられる公園があります。
その名も“代々木ポニー公園”。
こちらはさらに癒し系スポット。
動物園でもだいぶ奥まで進まないと出会えないポニーたち。
こんなに手軽にポニーと触れ合える場所が都内に他にあるでしょうか?(いいえ、ないでしょう)
生憎のお天気だったので、あまり(というか全く 笑)人がいませんが、普段は小さいお子さんを連れたママさんやおじいさま、おばあさまの憩いの場となっています。
時間帯によっては、ブラッシングタイムや人参タイム、引き乗馬もできてポニーたちと気軽に触れ合うことができます。
あ〜、将来子育てをするときにここに息子(娘)を散歩に連れて来たら喜ぶんだろうなぁと、毎回妄想しております。
現に、ご近所の知人のお嬢ちゃんはまだ2歳にもかかわらず毎週末、欠かさずポニーに会いにくるそう。
合い言葉は「お馬さん、パッカパカ〜!」(か、かわいい・・・)
諦めちゃいけませんな、都会の子育て。
ちなみにこの日、間近にお目にかかれ、私の遊び相手をしてくれていたのはマカロンでした。
個人的には是非、谷村さんとお友達になりたいですね。
12時 参宮橋駅に戻ります
身体を動かしてお腹が空いたところで、そろそろランチにしましょうか。
初台方面へと歩いて行くと、二股に分かれるこの街のメインストリート。
所狭しにぎゅぎゅぎゅっと並ぶ店たちは、どこも個性に溢れていておもしろい!
ラーメンでも、寿司でも、スパニッシュ、イタリアン、ドッグカフェ、インドカレー、ベーカリー、割烹、お好み焼き、パンケーキ・・・
すんません、スペインバルは夕方からなのでまだ閉まってますね・・・
でも、この日中も夜の営業開始を期待させるアピール感が好きでクスッとしながらいつも前を通っています。(夜はいつも大盛況してますよ)
最後のanea cafeは看板をよく見ると分かるのですが店内全席ワンちゃん WELCOME カフェ。
先日、知らずに入店して店内でお隣のチワワちゃんと目が合って思わずニッコリしてしまいました。
すぐに思い浮かぶだけでもこれだけあります。
ここで今日は、私もずっと行ってみたかったパンケーキのお店、“ももちどり”へ。
古い建物の二階部分。
左側の小さい小さい扉からどうぞ。
席数が少なく、ぎゅっとミニマムな店内ですが、リノベされた落ち着いた空間はとっても癒し。
うまいこと引き算されたインテリア。
うっとりする器たち・・・あぁステキです。
(残念ながら店内は撮影禁止・・・)
ランチなら、この5種のごろっと野菜サラダ+コーンポタージュ+バターミルクパンケーキのセットがおすすめっぽいです。
パンケーキの美味しさはさることながら、ゴロゴロと野菜の入ったサラダと実の詰まったコーンスープよ!
う・・・うまい。まいう!
パンケーキ女子、パンケーキ男子には是非とも行って欲しい名店でした。
ちなみに私は割とパンケーキ女子。
(次回はチェダーチーズのパンケーキを食べに来ようっと)
ちなみにカフェスペースのお隣では作家さんの食器がたくさん販売されていて、この空間がまたもうステキ。
こちらもお写真不可なので、是非行ってみてくださいね。
14時00分 参宮橋散策
お腹が満たされたところで、ちょっくら街散策。
駅に少し戻った左側の坂道をぐぐぐっと登ると、公園が現れます。
フェンスには、“サッカー禁止”“自転車禁止”“スケボー禁止”とだけあって、
子供がたくさん遊んでいるというよりは、大人がぷらっとやってきてベンチに座ってぼーっとするような公園です。
適度にお花に囲まれていて、ほっこりするのに、やはり新宿の高層ビルviewという参宮橋という立地ならではの公園。
ちょっと通な大人の穴場かもしれませんね。
思いっきり都会だけれど、まさに都会のオアシスのように高台でちょっぴり緑に囲まれてみる。
都心好きだけどビルばっかりじゃ息が詰まっちゃう。
ここで見かける方たちはそんな肩の力の抜けたゆるい大人ばっかりです。
さて、公園から坂を初台方面に下ります。
駅前の喧噪から離れた静かな住宅街を進んでいくと、民家に紛れて何やら雰囲気たっぷりの一戸建てが。
ここ、盆栽を主とするグリーンの販売、器の販売、そして、植物を眺めながらゆっくりとお茶の楽しめるカフェも併設している隆龍さん。
お店の前をぐるりと囲む、作品のようなグリーンたち。
なんとどれも販売品。
一点一点、同じ植物はなく、ひとつひとつそれぞれに味がある。
きゃー、すてき!!!
我が家が盆栽の似合う家だったらなぁ・・・と、指をくわえてしまう。
おしゃれなグリーンショップは随分と増えましたが、こんなに味のある盆栽はなかなかお目にかかれない。
植物を消耗品と思っている方や育てる気持ちの無い方ではなく、末永くパートナーのように可愛がっていただける方に購入していただきたいとのこと。
揺るぎないポリシーと植物に対する愛情を感じます。
(やはり店内は撮影NG。奥のカフェもいつか絶対に入ってみたいお店のひとつ。またの参宮橋散策のたのしみにとっておくことにしよう。)
そのまま新宿方面へ。
甲州街道に並走する裏道、公園の中を突っ切って行って、右に曲がる。
住宅街にひっそりとあるBun caféも立ち止まらずにはいられないお店。
ここ、お昼時はモード感漂うおしゃれさんがこぞってお財布を持ってわらわらと集いに集うカフェ。
そう、実は近くの文化服装学院の学生寮の1階をカフェに改装しているんです。
どうりで、お客さんにおしゃれさんが多いわけだ・・・!
店内、とってもいい雰囲気。
PRONTプロデュースなのでセルフレジの気楽感がいい。
背伸びせずに気楽にお茶するならば、ここ!
(私もよく、PC片手に煮詰まったアールストアの原稿を書きにふらっと訪れます。これがまた、筆ならぬタイピングがよく進むのです。)
また参宮橋方面へ戻ります。
交差点手前の右手にこじんまりとしたリストランテが。
こちら、なかなか予約のとれない“リストランテ キノシタ”。
ディナーは本当に人気で、なかなか予約がとれません。
(詳しくは食べログをご参照ください)
実は一度、こちらで誕生日を祝ってもらったことがあったんですけれど、料理のおいしさはもちろんのこと、お祝いのデザートプレートと共に店員さんが持ってきてくれたのが“happy birthday to you〜♪”の手巻きオルゴール。
席で手巻きのオルゴールを演奏してくれたことは忘れられません。
とても心のこもったサービスとおもてなしで、ゆったりと背伸びしすぎずおいしいフレンチが頂けます。
特別な日には、おすすめ。
(ご予約はお早めに。)
お料理も素朴なフレンチですが一品一品ほんとうに美味しいです。
ランチなら割と入りやすいみたいなので、まずはランチからをおすすめします。
そのお隣には、Havaneというかわいい雑貨屋さんが。
フランスを中心に、ヨーロッパ各国から直輸入をしているお洋服・雑貨のお店です。
参宮橋界隈でこういった雑貨屋さんってここが唯一と言っていいほど。
けれどお店だけとってみたら、自由が丘とか代官山にあってもおかしくない。
最初に発見したときは、「参宮橋にもこんなお店があるんだ・・・!」と衝撃を受けてちょっとうれしくなりました。
働いている店員さんもとってもかわいく、セレクトもさすが!(個人的に)
物で溢れかえる、情報過多のこの時代に、センスよく選ばれたお気に入りのお店で買う、という通な買い物にちょっと憧れたりします。
そうしたいお店。
あえて店内は載せませんので、是非ゆっくりじっくり、見に行って欲しい。
とまぁ、一日ぶらぶらとしたところで、そろそろ「夕食どうする?」という流れになるわけです。
一日の〆には俄然おすすめなお店があります。
“LIFE SON”
ここ、個人的に大大大好きです。
ネーミングの由来は、代々木八幡駅にある本店の“LIFE”というカフェから。
ここの2号店として、息子として、出来たのが参宮橋の“LIFE SON”。
私、LIFEを愛しすぎて、代々木八幡駅の“LIFE”にも顔を出すのはもちろんのこと、先日は東京以外で唯一ある新潟の“LIFE”にも行きましたからね。(もはやストーカー)
まず、お店の雰囲気。
(きちんとした店内写真がないのが残念・・・是非HPを見てみてください!)
お昼も人気があるけれど、私は俄然、夜がおすすめ。
暗く落ち着いていて、ムーディーなライティング。
いやいや、ちょっと暗すぎやしないかい・・・?
いや、でもお酒を飲むにはこれくらいがちょうどいい塩梅なんですよね。
(むしろ赤くなっている頬がバレなくって。化粧崩れがバレなくって。)
雑誌の撮影でもよく使用されていますし、実は食事中に芸能人の方と店内で遭遇したこともあります。
お料理も、どれも絶品。
中でも“ゴルゴンゾーラと蜂蜜のピザ”これだけは絶対に外せません。
むしろ、いつもふとこのピザが恋しくなって定期的に通っているくらい。
自称ピザマニアの私ですが、このピザに勝るチーズピザは今のところなし。
ゴルゴンゾーラのくせのあるブルーチーズの上にたっぷりの蜂蜜。
高いであろうカロリーはさておき、甘じょっぱい絶妙のバランスに病み付きになってしまったのだ・・・
Yes , fall in love・・・(ちょっと古い)
数量限定で、売り切れの日もあるので早めからのスタンバイがおすすめ。
カフェお隣のtarui bakaryのパンもお通しで楽しめるのもうれしいです。
店員さんも、皆さん雰囲気があっておしゃれです。
でもお話すると、気さくでニコニコしながら何回も話しかけに来てくれます。
(スペアザのメンバーに雰囲気が似ているなといつも勝手に思っている)
さて参宮橋、どうだったでしょうか?
新発見があればうれしいですねぇ。
あまり「良いよ」とも「イマイチだよ」とも話題にあがらない印象のある参宮橋の、名誉回復になればさらにうれしい。
ちなみにあまりに定番すぎて割愛しましたが、代々木公園までも徒歩10分圏内。
ランニングやお散歩を楽しむ方が日夜見受けられます。
ちょっと足をのばして、夜の都庁コースのランニングもおすすめです。
以上、意外と楽しめる街、参宮橋の休日でした。