偉大なメジャーリーガー、イチローは毎日、朝にカレーを食べていたという。
カレーは、美肌効果もあるという。
カレーは、認知症予防にもなるという。
脳科学者の茂木さん曰く、カレーを食べるとIQが7もUPするという。
僕はもしかしたらイチローに近づけるかもしれない。
僕はもしかしたらアインシュタインに近づけるかもしれない。
そんな期待を持って、古書とカレーの街、神保町に降り立った。
カレーを食べ続けるために。笑
ところで、神保町がどの辺りにあるのかいまいちわからない人のために解説をしておくと、北に水道橋(東京ドーム)、東に両国(国技館)、南に大手町(皇居)、西に九段下(靖国神社)とお出かけスポットに囲まれた、素敵な場所なのです。以後、お見知り置きを。
さて、少し話が逸れましたが、早速、カレーの旅に出かけましょう。一時的に画面からカレーの匂いがプンプンしてきますが、ご了承ください。
カリーライス専門店 エチオピア
まずは人気店のエチオピアから。ここはスパイスの効いたカレーを味わうことができるお店ですが、自分で辛さを調整することも可能です。普通〜70倍まで。70倍を昔食べたことあるんですけど、おなかの弱い僕は、翌日はトイレとお友達でした。ご利用は計画的に。 スタンダードなカレーをここではチョイス。普通の辛さに設定するとおいしいです。
ばんび(旧メーヤウ)
続いてばんび。旧店名はメーヤウ。こちらも有名店です。ピリッと辛いカレーなんだけど、嫌な辛さではなく、健康的に汗をかけるちょうどいい辛さ。
お店のこぢんまりとした感じもGOOD。 激辛チキンなるメニューがあったけど、僕はもうそういうの卒業しました。おなか弱いので。
カリー専門店 ヤミツキカリー
次に紹介するヤミツキカリーと、現在紹介している合計3店舗は、高田馬場〜早稲田のエリアにもあり、、神保町と早稲田周辺の共通点(学生街であり、古本屋が多い)を象徴するお店なんだな〜、とちょっと思ったりします。
ヤミツキという名前が付いているだけに、不思議とまた行ってみたくなるB級グルメ感。(良い意味です。笑)
さあ、だんだん、体からカレーのにおいが漂ってきました。
スープカレー オオドリー
こちらの外観写真はオオドリー。隣にはエチオピア本店も。 オオドリーは神保町に意外と少ないスープカレーのお店。ここにあるラッシーは「オッシー」というメニュー名で売られています。いや、普通に「ラッシー」でいいのでは?と思うのは僕だけではないはず。笑
それはさておき、この店は僕好みの優しい味のカレーを提供していて、非常におすすめです!個人的には再訪間違いなし!
さて、ここまで一気に4つのお店をご紹介してきましたが、ここで一旦小休止。
オオドリーの脇にある静かなカフェにも行ってみたので、そちらもご紹介。
炭火焼焙煎珈琲 古瀬戸珈琲店
こちらのお店は古瀬戸珈琲店という喫茶店。めっちゃ階段が急だったのですが、入ってびっくり、棚にはこれでもかというほど陶器のカップが!一緒に行った会社のスタッフもこれにはテンションが上がっておりました!笑
時間が日曜日の夜だったこともあり、人はまばら。とても静かな空間で、お客さんは、皆さん読書をされていました。さすが本の街、神保町。
ご飯後のデザートは、シフォンケーキで。うまし。
さあ、ちょっと休んだことだし、カレー祭りに戻りましょう!!!
次のお店は、まんてんというお店。
カレー450円、カツカレーですら600円。安い、安すぎる。 そしてここ、トッピングの「全部のせ」ができるんですよ。メニューには書いてないんですけどね。 え、てことはやらないといけないじゃないですか。全部のせ。 いざ、入店。
入店するなり、店員さんが 「注文は何にしましょう?」と聞いてきたので 「全部のせで」(ドヤ) と返答。
「ちゃんと食べ切れますか?」と確認がきたので 「はい、食べ切れます」と僕&友人。
「少し時間がかかるので待っていてくださいね。」と店員さん。 10分ほど待つと、ついにやってきました「全部のせ」
どどーん!!!! うん、吐きそう!ビジュアルですでに吐きそう!!
しかし、ドヤッたからには食い切らなければいけない。 30分の格闘の末…
勝った!!!(証拠写真撮り忘れましたが、ちゃんと完食しました)
小さなコーヒーもなぜかついてくるので、それをぐいっと飲み干してお店を出ました。
もちろん、次の日の昼までは、何も食べなくても全くお腹減らなかったです。笑
ちなみにカレー以外に入っている具はカツ1枚、揚げシュウマイ3個、コロッケ2個、ウインナー3本です。我こそは!!という方は是非チャレンジを。
北カレー(神保町)
さてお次はスープカレーのお店、北カレー。 いや、間違えた。どうやらこれは「ループカレー」というらしい。スープカレーとルーカレーの中間。それで「ループカレー」というようなんですが、確かにサラサラとドロドロの中間くらいのソースがかかったカレーが出てきました。
僕はここでエビカレーを食しましたが、かなりガッツリとエビの風味がでている不思議なカレー。エビは具として入ってないあたり、その辺のエビカレーとは少し違いがありますよね。少し量は少なめでしたが、実は「まんてん」に行った次の日に食べに行ったので、僕にはちょうど良かったです。
スマトラカレー 共栄堂
続いてはスマトラカレー、共栄堂。靖国通りに面していますが、地下なので少しわかりにくいところにあります。看板も渋いね。店内に案内されるやいなや、席の上に水とおしぼりが。自分たちが座る前に、水とおしぼりを置かれたのは初めてかも。笑なんだか、昔ながらの喫茶店のような店内で、注文を取るおばちゃんも、昔からいるんだろうな〜、と思わせる雰囲気がある。ここではチキンカレーを注文。
チキンカレーは思った以上にピリッとしていて、少し苦味さえ感じるけれど、これまた嫌な苦さではない。不思議。これだけ回ると、少しずつカレーの違いもわかるようになってきた…かもしれない…。(グルメな方、すみません。笑)
ここまでで既に7店舗…さあ、いよいよ本格的に僕の体臭がカレーの匂いになってまいりました。
ということでまたまた小休止。
神保町プチ情報を1つ。
神保町駅というのは靖国通りに面していて、靖国通りを挟んで北側の番地が偶数、南側が奇数、というあまり日本では見られない番地の振り分け方になっているんです!
え??何言ってんの?よくわかんないんだけど。。 って方はgoogle mapで「神田神保町1-1」「神田神保町1-2」…と打ってみましょう。面白い結果が得られるはずです!
神田神保町がこのような番地表記になったのは、関東大震災からの復興がようやく落ち着いた昭和9年(1934年)に行われた、区画整理が原因とのこと。 この区画整理は、靖国通りの工事と並行したものであり、このときに番地の序列をめぐって争いが生じたらしく、その解決策として、奇数偶数に分けることで不公平感を和らげたのだそうです。
番地の序列ってその当時大事だったのかな? 今では全く気にしないものだと思いますが…。
なんかまあ、ちょっとした飲み会で使えるかもしれない小ネタでした。
さて、カレーの旅に戻りましょう!
マンダラ(神保町)
続いては今回のロケにおいて、唯一のナンカレーを食べたお店、マンダラ。
意外と神保町にはナンカレーは少なくて、その中でも有名なお店なんだそうです。ここまでくると、もう何のカレーを食べたか覚えていないですが、おいしかったです。
写真はガーリックナンを注文して、カレーにつけて食べる。最高のひととき(の一歩手前)。 ここは正直いいお値段するけど、再訪したいです!
さあさあ、まだまだ行きますよ!
欧風カレー ガヴィアル
お次はザ・欧風カレーのお店、ガヴィアル。 駅(A5出口)から出たらはなまるうどんの上に見えます。好立地なだけに少しお値段は高めですが、味は確かなものです。
僕はホタテカレーを食べましたが、ホタテの甘みと、ルーのトロトロ感が絶妙!イモも付いているので、かなりお腹にたまります!オードブルでイモが付いてくるのは、エチオピアと同じですね。これが神保町のスタイルなんだろうか?笑
欧風カレー ボンディ
そして神保町のカレーといえば… 忘れてはいけないお店、ボンディ。ガヴィアルと同様に、イモが先に出てきました。不思議だったので、同行したスタッフが「どうして最初にイモが出てくるんですか?」と聞いたところ「フランス料理の前菜でイモを出すことがよくあるので」との回答でした。
この回答の真偽判定は皆さんにお任せするとして、僕はそれを信じて友達にドヤりたいと思います。
もう僕はこの時点で、ポーク、ビーフ、チキン、野菜カレー、ホタテカレーなどを食べていたので、チーズカレー以外の選択肢はなく。チーズ好きだからいいんですけどね。お昼時だと並ぶほどの人気店なので、行く時間帯には気をつけましょう。
(番外編)スープカレー パンチマハル
そしてこちら、扉の写真だけで申し訳ないのですが、神保町で有名なお店の一つです。 パンチマハルというお店です。阪神の応援が理由で、入店することができず。泣
ナゴヤドーム遠征のため…って。バイトだけ残して営業すりゃいいのに! てかパンチマハル猛虎会ってなんだよ!!
こういう自由さも神保町スタイルなんでしょうね。
さて、この街ブログをカレーだけで終わらせては怠慢だと怒られそうなので、カロリー消費がてらに散歩でもしてみたいと思います。
面白い建物とかありそうだなあ〜と思いつつ ふらふらと駅周辺を散策していると…近代的なオフィスビルの脇に渋い建物が!!!
こちらの建物について調べてみると、昭和5年築、相互無尽会社の旧社屋、旧わかしお銀行などを経て、現在は財団法人日本タイ協会がテナントとして入っている、とのこと。タイ関連の書籍の閲覧や、タイの古書の購入が可能なんだそう。
この建物の通りを撮ってみると、なんだかそこだけ時が止まっているみたい。空襲も越えて鎮座する建物の雰囲気はすごいなあ。
先ほどのビルから駅の方に戻ると、靖国通りに面した大きなビルの1階に、明治8年からそこにある古本屋さんが。明治8年創業、高山本店。
ちなみに明治8年って1875年ですからね。まだ20世紀ですらないですからね。
ちなみに、1875年の出来事としては
・清(まだ中華民国ですらない)に光緒帝が即位
・愛国社結成(板垣退助が創設) などがあったようです。よくわからないが、古い。いやほんと。
ここに置いてある本もいろいろありまして、古書だけでなく、絵巻物とかも売ってるんですよ。
この本のタイトルなんて、「忍秘伝」ですから。忍者の参考書なんですかね。60,000円也。その辺のブランド服と同じような値段。笑
高山本店から上に上った先にも面白い古本屋さんがありました。絵本や子供向けの古本屋さん「みわ書房」。「エルマーと16ぴきのりゅう」とかが置いてあって、子供の時の思い出がフラッシュバックしたり。
あ、ちなみにここもマニアックな本がたくさん置いてあって、小学校の教科書なんかもあるんですよ。自分たちの世代のものはもちろん、時代を遡りまくって明治時代の理科の教科書なんかも置いてありました。背表紙が取れかかっていてるし、文章も「◯◯トスルナリ」みたいな表記だらけで、解読が非常に難しいという。笑
こちらはマニタ書房。 看板にもある通り、たくさんの種類の古書が置かれています。ファミコンの攻略本があるかと思えば、「これが地震雲だ!」というタイトルの、もう明らかに絶版だろ…的な本も置いてあり、ただいるだけで楽しめます。神保町の古本屋は各々に特徴があり、回っていて本当に飽きない!この他にも、軍事関連の古書や、ファッション系の古書、古雑誌を扱うお店などもあります。
ちなみに同行してくれたスタッフは、「テレパシー入門」という本が気に入ったようで、テンション上がっておりました。笑
店内の写真は、ちょっと撮れそうになかったので、実際行ってみて確かめてくださいね!
古本屋は死ぬほどあるので回りきれませんでしたが、みなさんお好みの古本屋を見つけて是非神保町を楽しんでください!
と、ここまでカレーと古書ばかり紹介してきましたが、それ以外の部分もいろいろあるよ、ということで余裕のある限り、気になるスポットを一気にまとめて紹介していきたいと思います!
営業時間が11:30〜14:30の3時間というキッチンマミー。結局取材時に入店する余裕はなかったけれど、是非一度訪れてみたいお店です。古びた外観がまたそそる。笑
そして…
ん… ??
!!!
卓球できるファミマが!!しかも人がいっぱいいる!
卓球できるファミマ=ファミタク。
老若男女があつまり、卓球コミュニケーションの場として成り立っています。しかもみんなうまい。ますます神保町の不思議さが増していきます。こちらのファミタク、30分700円〜のようです。会社のメンバーとのコミュニケーションにどうぞ。笑
神保町をフラフラ歩いていると、↓こういう喫茶店を見つけたり
↑こういう路地に迷い込んだりするから本当に飽きません。奥に見えるチャボもミロンガも行ってみたいお店の1つ。
そして、神保町をさらに深掘りすべく、駅から集英社のビルの脇を抜け、学士会館の方向へ。その脇を抜けるとまた渋いビルが登場!!
こちら、1階にコーヒー屋さん、2階に雑貨屋さんがあるビル。
2階にある雑貨屋さんFESTINA LENTEは蚤の市で仕入れたアンティークや古書、文具や雑貨が売られています。ところどころに置いてある革製品もかわいいし、古書も売っているあたりが神保町のお店、って感じがしました。
1階のコーヒー屋さんはGLITCH COFFEE&ROASTERSという、今年できたお店。ぷらぷらとデートしたあとに立ち寄るにはもってこいかもしれません。価格もリーズナブルで、豆の種類も選べちゃいます。
今回僕は、ルワンダのコーヒー豆を使ったコーヒーを注文。
疲れた体にちょうどいい感じにしみわたる~。
ここでゆっくりとコーヒーを飲みながら作業なんかも良いですし、通りを歩いている人の観察なんかもいいかなと。 もちろん、神保町で仕入れた古書たちを読むのも◎
店員さんとお客さんの距離感も遠すぎず、近すぎずで素敵。 長く続いて欲しいお店です。
ちなみに、店内でコーヒーを飲むのもいいですが、近くにあるテラススクエアの広場でコーヒー片手に読書なんかもあり。テラススクエアは、休日は人が少ないので、作業スペースとしてもオススメです。
と、まだまだたくさん紹介したいスポットはあったのですが…。
今回は紙面の都合上…
おしまい!!!
今回は神保町でカレーばっかり食っていましたが、正直カレー以外にもいろいろありすぎて、3回くらいに分けて書かないとこの街の周辺の魅力は伝えきれないなと思います。
学生のような無邪気な部分を持ちつつも、落ち着いた大人、という雰囲気もしっかり持ち合わせている神保町。
今度は仕事でなく、プライベートでフラフラしてみたいものです。
次回は古本を買って、カレー以外のグルメ(焼肉、うどん、ラーメン、ハンバーガーなど本当にいろいろあった!)を食べて、カフェで本を読んで、バーで酒でもひっかけながら、友達としょうもない話をする…なんて妄想がすでに脳内で行われています。はい。
ここには書ききれないほどお店も調べて検討しましたが、今回はカレー縛りだったので、おしゃれなカフェや、スイーツ、雑貨などはほとんど省きました。すいません。次回神保町を取材する時があればその時は、また別の角度からこの街を見てみたいと思います。
ちなみに、今回のロケでカレーを食べ過ぎて、とりあえず1週間くらいはカレー味のものを口にしたくなくなったのは、ここだけの話。
街を歩いていると、あるいは店に入ると、昔を思い出したり、自分の生きていない「むかし」にも連れて行ってくれる、そんな不思議な力のある街、神保町。かなり好きになってしまいそうです。