今回ご紹介する街は「渋谷」です。
ガイドブックやWEBでの情報が数多くあるので今更感はありますが、 「遊ぶ渋谷」ではなく「住む渋谷」を少しでも感じていただければと思います。
さて、ご紹介する渋谷の街ですが、今回は南平台町、猿楽町、鉢山町、鶯谷町、桜丘町に絞り、この辺りをぐるっと散策します。 この時点で代官山も含まれてる、、、とお気づきの方も多いかと思いますが、今回はあえて渋谷というカテゴリーにまとめさせていただきます。
さて、スタートは早朝の渋谷駅南口。 まずはヴィンテージマンションが多く集まる南平台町へ向かいます。 南平台町へは渋谷と代官山を循環する東急トランセのミニバスがとても便利です。もちろん歩けない事もないのですが、歩道橋の上り下りが早朝の身体に堪えるので一駅ですがバスで失礼します。 南平台町のバス停を降りると目の前には「南平台セントラルハイツ」。 その他にも周りには「南平台アジアマンション」、「秀和第1、第2南平台レジデンス」、「南平台マンション」と未だに人気のヴィンテージマンションが集まっています。
旧フィリピン大使館に面する周りのマンションの部屋からはここの木々が良い借景になっています。
秀和第2南平台レジデンスを右手に旧山手通りへ出て、そのまま代官山方面に向かいます。
ヒルサイドテラス方面へ向かうと今回の街紹介のメインでもある「猿楽塚」があります。
ここはまさに渋谷区猿楽町の町名の由来となった場所。 街の名前の由来となった場所をこうやって現代でも見る事ができるのはとても贅沢な事だと個人的には思うのです。 猿楽塚の詳細は専門的な情報サイトにお任せするとして、ヒルサイドテラスの中にあるその小さな塚は、一見異質なものの様で有りながらも木々と共に周囲に溶け込みながら静かに鎮座していました。
猿楽塚を後にし、ヒルサイドテラスの奥にある「旧朝倉邸」へ。
大正時代に建てられたこの建物。正直建物に関する難しい事は一切わかりませんが、とにかくため息が出るほど美しいのです。 この建物と庭を楽しむのであればなるべく人の少ない時間を選ぶ事をオススメします。ちなみに拝観料はたったの100円。街歩きに疲れたらここの縁側で一休みも良いかもしれませんね。
旧朝倉邸を後にして、今度は鉢山町方面へ下って行きます。
鉢山町と言えばこの物件!というお気に入りの物件が、1967年築の「細野ビル」。外観ももちろんですが、中もリノベーションをされ素敵な部屋になっているそうです。残念ながら私はまだ中に入る機会を得ていませんが、いつか建物内にお邪魔できることを願って今度は鉢山町交番前から桜丘町を抜け鶯谷町へ。
渋谷にだいぶ近づきましたが、まだまだ大人な顔の町並みです。 このあたりは大好きなカフェのTOKYO Kenkyo(トウキョウケンキョ) をはじめ、小さくて素敵な飲食店も多く、渋谷だけど落ち着いて食事やお茶を楽しめます。
桜丘郵便局を通り過ぎると急にでてくる不思議な建物は青山製図専門学校。この先にあるのはNYスタイルのピザが楽しめるPizza Slice(ピザ スライス)。ピザももちろんオススメですが内装も一見の価値ありです。
そのまま並木橋方面へ上がっていくとコーヒーショップやカフェが。立ち寄りたいのですがお腹がいっぱいなので、私のオススメスポットへ向かいます。観光スポットでもおしゃれなお店でもなく、ただの橋の上です。並木橋から見る線路やゴミ処理場の煙突は何故か惹かれます。
その並木橋の途中の階段を降りると銭湯の「さかえ湯」が。こんな渋谷の真ん中の銭湯をどんな方が利用するのか気になるところです。ちなみにここさかえ湯の目の前が有名な邦画のロケ地になっていました。この写真だけで判ったあなたは相当な映画通かも知れません。
さかえ湯から明治通に出て渋谷駅方面へ向かうとそこは絶賛工事中のエリアです。数年後にはこの景色もがらりと代わっているのだろうと思うと感慨深いものがあります。
街歩きの締めは「コスモプラネタリウム渋谷」へ。
恥ずかしながら渋谷にプラネタリウムがある事は今回の街歩きまで知りませんでした。ビルの上に球体が乗っかっているので、特徴的な建物としての認識は有りましたがまさかその球体の中がプラネタリウムとは。もちろんせっかくの機会なのでプラネタリウムを存分に楽しみました。このプラネタリウム、いろいろなプログラムが有るので家族連れにも大人にもオススメです。
さて、今回の渋谷巡りいかがでしたでしょうか。
R-STOREスタッフとして働くまで、渋谷は子供の街(若者の街)だと思っていましたし、正直好んで足を運ぶ場所ではありませんでした。
でも、渋谷の落ち着いた一面を見るたびにこの街が好きになり、今では一番の住みたい場所に。
今回のコース、是非辿ってみてください。
きっと住みたくなるはずです。