友人や恋人など、人と永く付き合うことにおいて、大切なことは、
「常に魅力を感じ続けること」だと思います。
「愛情」の対義語は「無関心」とはよく言ったもので、相手に関心や魅力を感じなくなったら終わりですからね。
それでいて、
「常に居心地がいいこと」も大切だと思います。
生活のリズムや、価値観、お互いの波長など言い方は色々とありますが、
それらが丁度いい具合にフィットして、常に居心地の良さを感じられるような。
永く付き合うには、「常に魅力的で居心地がいい」という要素が必須だと思うんです。
それは、暮らす街についても一緒。
自分の暮らす街にも、
大切な友人や愛すべき恋人と同じように、
「常に魅力的で居心地がいい」要素があって、永くお付き合いの出来る場所がいいですよね。
今回は、
自分にとって友達以上恋人未満(そろそろ引っ越して恋人になる予定)である、
「白楽」の街をご紹介したいと思います。
初めて地名を聞く方も多いかと思いますので、簡単に白楽さんの自己紹介を。
場所は神奈川県横浜市神奈川区。
東急東横線が通り、菊名と横浜の間に位置するエリア。
名前の由来は、その昔駅周辺に神奈川宿の伯楽(ばくろう。馬喰、博労とも書き馬の治療や仲買したりする人)が多く住んでいたため、伯楽の文字が転じて白楽と呼ばれるようになった。
小さな駅ですが、大きな神奈川大学があるため学生街としても盛んで、
駅から伸びる六角橋商店街は飲食店を中心に終日活気があります。
また古い街なので、戦後の闇市の雰囲気が未だに残る路地裏など、味わいのある街並みを感じることも出来ます。
そんな比較的マイナーな街ですが、とっても素敵なお店もたくさんあるんですよ。
ふらっとお散歩しながら外側から白楽の街の良さをお伝えすると共に、
この街に暮らす人や働く人に、白楽の良さを内側から語って頂いたりもしましたよ。
白楽駅から徒歩10分ほど。
神奈川大学の近く、多くの学生が行き交う細い路地にひっそりと佇む可愛らしいお店。
オーナーのカワサキさんにお話を聞きました。
Q「どんなお店なんですか?」
A「ベーグルを中心に焼き菓子や蜂蜜などの販売をして今年で7年目になります。
昔はカフェ営業もしていたんですが、子供が出来たタイミングで1人で営業することも多かったため、カフェスペースを縮小して、イートインスペース併設のお店として営業してます。」
Q「どんな人が働いてますか?」
A「夫婦2人で営業してます。」
Q「お店の内外装について、こだわりのポイントはどこですか?」
A「妻の出身が千葉で、一緒に千葉に住んでいた時に知り合った、千葉に店舗を構える古道具の販売と内装の施工を手掛けるcohakoさんのお店の雰囲気に一目惚れして、おおまかなイメージを伝えて、ほとんど全てお願いした感じです。」
Q「なぜ白楽の地でお店を始められたんですか?」
A「もともとは白山で白山ベーグルという名前で営業していたんですが、仲が良くお世話になっているお店の方に良い物件が空くということを教えてもらって、もともと地元でもあった白楽の地で、白楽ベーグルという名前にもしっくりきたので新しく移転して始めました。笑」
Q「暮らす人/働く人から見た白楽の魅力とはなんですか?」
A「もともと地元で馴染みのある街でしたが、当時はそこまで街に魅力を感じませんでした。
お店を構え始めてから、他の土地に比べてお客さんとの距離間の近さや居心地の良さを感じます。
最近はSNSなどを見て、遠方からわざわざ来てくれる人も多いですが、地元の地に根付いて、いつでもふらっと立ち寄れるようなお店として愛してもらえることが何よりですね。
お客さんもそうですが、お店同士の距離感も近く感じます。お互いにお互いの商品を置いたり、飲みに行って相談事など聞いてもらったり、関わり合いが強いのはとても魅力的に感じます。」
カワサキ夫妻の素敵なお人柄と、
もちもちな生地感が噛み応え抜群のベーグル達。
こんなお店が近所に欲しいものですね、、、
【店舗情報】
白楽ベーグル
住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-3-15
電話番号:045-628-9771
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜日 木曜日
白楽駅からすぐ。
コーヒーのいい香りに誘われ、思わずふらっと立ち寄りたくなる格好いいお店。
スタッフのワタナベさんにお話を聞きました。
Q「どんなお店なんですか?」
A「コーヒーと豆の販売をしています。
それぞれの豆の魅力を最大限に引き出すために、世界各地の農園に足を運び、豆の選定や焙煎方法にこだわりを持って、毎日コツコツと営業しています。」
Q「どんな人が働いてますか?」
A「白楽と大倉山に店舗があるのですが、スタッフは5〜6人で、もともとはお店の常連だった人や、求人を見て入った人など様々です。」
Q「お店の内外装について、こだわりのポイントはどこですか?」
A「施工については白楽の店舗も大倉山の店舗も、都内を中心に様々なセレクトショップの内装や、家具や帆布プロダクトの製作を手掛けるraregemさんにお願いしました。」
Q「なぜ白楽の地でお店を始められたんですか?」
A「もともとはオーナーのテラシマさんが一人で東白楽でお店をやっていたので、それがキッカケですかね。」
Q「暮らす人/働く人から見た白楽の魅力とはなんですか?」
A「やはりお客さんとの距離の近さは働いていて感じますね。
白楽は古い街なので、六角橋商店街や裏通りも健在で雑多な雰囲気もありつつ、昔は高級住宅街が多かったりして落ち着いた雰囲気の人達も多いかと思いきや、神奈川大学の学生さん達も多かったりして、なんだかその感じが面白いですよね。」
コダワリを持って真摯にコーヒーと向き合う素敵なお人柄が伺えました。
格好いい店内から香るコーヒーのいい香り。
こんなお店が近所に欲しいものですね、、、
【店舗情報】
TERA COFFEE and ROASTER 白楽店
住所:神奈川県横浜市神奈川区白楽129番地
電話番号:045-309-8686
営業時間:10:30~20:00
定休日:月曜日
そんなテラコーヒーさんも店舗を構える、
白楽の代名詞的な存在の「六角橋商店街」
車は通れますが、終日通行人の往来が激しいのでほぼ歩行者天国状態。
昔、この地に架かっていた橋に使われていた材木が六角材であったことから「六角橋」と名付けられたそうで、戦前から続く市内有数の商店街でもあります。
横浜への農産物を運ぶために農家相手の商店が増え、戦後すぐにバラックの集まる闇市として発展し、今の商店街が形作られたそうで、
アーケードで覆われた裏通りの「仲見世通り」は、すれ違うのがやっとな通路の両側に今ではあまり見かけないような、乾物屋、金物屋、呉服屋、下駄屋、骨董品屋なども多数見受けられます。
春から秋の毎月第3土曜日の夜には、地元の神奈川大学生達を中心に開催される「ドッキリ闇市」が目玉で、
閉店後の商店街を有効活用し、音楽ライブやダンス、大道芸、フリーマーケットなどなど。
さらには大日本プロレスによる商店街デスマッチも行われるそう、、、
なぜ、神奈川大学生達はそんなにこの白楽の地に貢献するんだろうか。
それはきっと安くて多くて美味いお店が多いからではないでしょうか。
「男をつかむなら胃袋をつかめ」的な感じで、きっともう白楽の虜なのでしょうね。
白楽のある六角橋周辺は、横浜エリア随一のラーメン激戦区。
どこのお店も外し無し。
名店が狭いエリアにギュッと固まっていて、店内には神奈川大学生達がギュッとなっています。
また中華屋さんも多くて、
横浜中華街レベルの味がお手頃価格で楽しめたり、
絶品大盛りの中華料理をたらふく味わえたりします。
下町情緒とカオスな雰囲気が、白楽六角橋周辺は堪能出来るんですね。
ということで、白楽のカオス代表。
言葉で語るより写真を見てみて。この佇まい。最高です。完全にやってます。
しかし肝心のカレーは本当やってくれます。
というのも、このお店で出されるカレーは、横浜のガチで美味いカレーを決めるグランプリ、通称「ガチカレー」で何度も金賞に輝く超名店なんです。
水を使わない一風変わった不思議な食感のカレーは、食べれば食べるほど病み付きになるお味。
シンプルなサラダと、食後のチャイもいい味出してる。
というか、このお店の雰囲気や店主がいい味出してる。
基本的に店内ではクレイジーケンバンドのライヴ映像が流れてます。
気になりますでしょ。行きたくなりますでしょ。
【店舗情報】
サリサリカリー
住所:神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-7-4
営業時間:平日11:00~14:00 17:00~21:00 土日11:00~21:00
定休日:年中無休
ということで、
お次は、濃い味もさっぱり洗い流してくれるような爽やかなカフェのご紹介。
白楽駅から徒歩5分。
下北沢で永年カフェを営んできたオーナーさんが、地元白楽で新しくオープンした、健康的で美味しいランチと、丁寧で可愛らしいデザートやお茶の楽しめる素敵カフェです。
店内は民家を改装した木の温もりをいっぱいに感じられる、安心する内装。
大きな一枚板のテーブル席やカップル席、ゆったりとしたソファ席なども完備で、一日中ずっと居られるような雰囲気。
手作り感のある装飾もなんとも和みました。
隣の部屋に畳の間もあって、赤ちゃんがゴロゴロしてて超和みました。
自宅以外の場所でも、自宅みたいに寛げる場所ってなかなか無いですよね。
こんなお店が近所に欲しいものですね、、、
【店舗情報】
雫カフェ
住所:神奈川県横浜市神奈川区白幡上町6-4
電話番号:045-642-7752
営業時間:11:00~17:00
定休日:日曜日 祝日
自宅以外にも自宅みたいに寛げる場所ってなかなか無いですよね。
カフェならまだしも、洋服屋さんって店員さんの接客に緊張するし。
でもここのお店は、何だか不思議で肩肘張らず、ゆっくり寛ぎながら素敵なアイテムに出会えるから好きなんです。
白楽駅から数歩。
駅前の飲み屋通りの中に突如現れる何かと頼れる洋服と雑貨のお店。
白楽の生き字引的存在、オーナーのコダイラさんにお話を聞きました。
Q「どんなお店なんですか?」
A「GIFTをテーマにしたセレクトショップで、人へのプレゼントや自分へのご褒美など、ヨーロッパを中心とした服飾生活雑貨を販売しています。
何かが欲しいわけでもないけど、ただお話に来たり、ただ遊びに来たりする人も多いですよ。」
Q「どんな人が働いてますか?」
A「ほぼ100%お客さん出身のスタッフばかりです。お喋り好きのスタッフが多いですね。」
Q「お店の内外装について、こだわりのポイントはどこですか?」
A「昔は関西で修行してて、路面店文化が関東よりも根付いてたという事もあって、目立つところよりもひっそりとやれる場所を探してて、15年前に出会った元焼き鳥屋の跡地を改装して始めました。
もともと店舗の内外装など写真を撮るのは好きで、スクラップブックにしてたので、国内外の色んなお店を参考にしながら、自分の良いと思ったものを実現していったって感じですかね。」
Q「なぜ白楽の地でお店を始められたんですか?」
A「始めは単純に中目黒、恵比寿で探してたんですが、なかなかいいものが見付からなくて、当時住んでいた白楽の地で偶然この場所を見付けたのがキッカケです。
庶民的な商店街の古い街並みに魅力を感じましてね、こんなお店がチラホラあるのも面白いじゃないですか。」
Q「暮らす人/働く人から見た白楽の魅力とはなんですか?」
A「暮らす身からすると、断然のんびりしてますね。
働く身からすると、土地にお店が根付きやすいと思います。
お客さんとの距離が近いのは当然だけど、お店同士の繋がりが強いのもありますね。
なんでみんな都内の激戦区にお店を出すのかなって思ってて、いいお店だったらお客さんも教えたくなるし、お店同士でも紹介し合うじゃないですか。
感度の高いお客さんにも当然来て欲しいですけど、それより感度の高いオーナーさんにお店を開いてもらいたいですね。
自由度は高いので飲食店でも小売店でも何でも。
面白い繋がりが出来たら嬉しいし、僕らもそこで美味しいもの食べたいですし。
この街の魅力に気付いてもらって、街全体をもっと面白くしていきたいですね。」
ふらっと立ち寄ると偶然素敵なものに出会えるような、そんなお店です。
永年この地に住み、永年この地で働く人となると、
街への愛し方や楽しみ方が、より一層色濃く感じました。
それだけ白楽の魅力は奥が深く、可能性を秘めているんだと思います。
【店舗情報】
eimeku(エイメク)
住所:神奈川県横浜市神奈川区白楽100-11-105
電話番号:045-434-8038
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜日
▼▼▼【2016.04.29 NEW SHOP OPEN!!!】 ▼▼▼
横浜は大桟橋入口交差点、歴史的建造物の2階。
白楽のエイメクさんの新店舗になります。
洋服、服飾雑貨の他にヴィンテージ家具の販売もしています。
【店舗情報】
BLAUBERG an der KÜSTE(ブラウベルグ アン ダー キュステ)
http://blauberganderkuste.com/top
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1ジャパンエキスプレスビル2F
電話番号:045-323-9396
営業時間:平日11:00~19:00 休日11:00~20:00
定休日:水曜日
白楽散歩いかがでしたでしょうか?
これを見て魅力を感じた人は、
是非とも白楽に足を運んで欲しいです。
それで、居心地の良さを感じられたら、
白楽さんと永くお付き合い出来る合図だと思います。
R-STOREではまだご紹介出来るお部屋も少ないですが、
これからたくさん素敵なお部屋をご紹介していこうかと思っております。
お部屋と人の素敵なカップルが白楽の地でたくさん生まれることを願っております。