参宮橋、千駄ヶ谷、代々木八幡ときたら次はもう代々木でしょう。
実は代々木住民歴5年目、そろそろこの街を語りたくてウズウズしていたところでした。
新宿と原宿に挟まれてあまり個性のない街、代々木。
住んでみて思ったのは、ちょっとオシャレでいてローカルな、飲んべえとグルメたちのための街。
そんな代々木の一面を紹介いたします。
まずは夕暮れの駅前から。
ずいぶんとちっちゃいですけれど、スクランブル交差点。
駅前にはおなじみ代々木ゼミナール。
その代々木ゼミナール裏、代々木一のオシャレスポットといったら外せないのがここ。
積み上げられたコンテナひとつひとつが店舗になっているオシャレな複合施設。
物販から、パン屋さんから、カフェや植物屋さん。
ここのパン屋さん、小さいけれど、どのパンもこだわりがあっておいしくて夕方には売り切れ寸前。
代々木住民のメッカ。
代々木VILLAGEでは、週末はマルシェやワークショップをやっていることもあり。
R-STOREのスタッフといっしょに谷尻さんデザインのDIY家具MaKeTのワークショップでスツールを作ったこともありました。
とまぁ、私が説明するまでもなくおもしろそうな空間なのはきっとお分かりでしょうから、日中のVILLAGEはそこそこにして、街歩きに戻ります。
そうそう、グルメといえば今の時期はVILLAGEのすぐ近くにあるいそじにぜっっったいに立ち寄るべし!です。
なぜなら・・・
夏野菜たっぷりの冷やし中華!!!
つけ麺もおいしいけど、やっぱり今は冷やし中華一択。
このフォトジェニックな野菜たち・・・ぜひ一度お味見あれ。
商店街をすこし参宮橋方面に下る道。
私の通勤路です。
都心なのに、緑がほどほどにあってただ歩くにも気分がいい街代々木。
ここからは日が暮れるまでしばし番外編。
突然ですが・・・\代々木、ロケツアー!/
(私のような)ミーハー人にとってうれしいのが、代々木はけっこういろいろなドラマのロケに使われているというしょうもないトリビアがあること。
それもこれも、住民だから気付くレベルのちょっとしたシーンなんですが・・・
まずはここ。
けっこう人気のドラマでしたがわかりますでしょうか・・・?
答えは、「恋仲」で福士蒼汰こと三浦葵が勤めていた設計事務所として使われていた建物なのでした。
お次はちょっとマニアックです。
ちょっと前になりますけれど、「Woman」で小栗旬演じる青柳信が子供を保育園に送りつつ歩く通勤路になっていたんです。
Womanは、代々木八幡や代々木上原で撮影しているところに当時、何度か鉢合わせました。
最後にここ。
と、思いひさしぶりに訪れてみたらなんと・・・改装して違うお店に(泣)
ここは、「最高の離婚」で瑛太こと濱崎光生のおばあちゃんが営んでいたカフェの跡地。
もとは金魚カフェという、いつ行ってもほぼ満員のちっちゃいちっちゃいカフェだったんです。
新しいお店も今度行ってみるか。
と、ミーハー人には事欠かない街歩きができることを付け加えて。
※長めの脱線失礼!
日も暮れてきたところで、本題に。
もう一度おさらいすると、今回、紹介したかったのは飲んべえとグルメたちの夜の代々木の街。
お金をたんまりとおろして、さぁいっきますよー!
駅前のなぎ屋。
2階の中腰になっちゃう屋根裏みたいな席にぜひ座ってほしい。
ここにある界隈では有名な寿司屋が・・・
ここ、ロケットニュースで話題になってからR-STOREスタッフで度々訪れてます。
代々木の夜といったら、まずここは外せない。
では早速入ってみましょう〜!
おそらく10円ネタ目当てのお客さんが大半で、というか、99%くらいそうで、後ろにいた仕事帰りらしき男性はビール1杯とキハダマグロ20貫をサクッと食べてものの20分くらいで帰っていきました。
それでも500円くらい。
ビール込みでワンコインで腹ごしらえできる。
あぁこの物価の高い東京のオアシスか。
大将は、「キハダマグロ20貫で!」とかいうオーダーにも慣れっこで、「10貫で」といってもときたま「20貫じゃなくていいの?!」と聞いてくれるほど。
※一人で握っているので、混んできたときに一気にオーダーすると怒られます。ツンデレ大将の顔色には要注意。
ちなみにこの店、当然のごとく冬場は肌寒く、夏場は蒸し風呂のように暑いので長居は不可となっております。
なので鉄板コースはこのまま代々木VILLAGEでアイスとコーヒーで〆るコース。
ちなみにVILLAGEのパン屋さんプルクルの向かいの代々木カリー、ここはカレーの他にもスイーツやコーヒーを楽しめるだけではなく、バーカウンターに座るとそこはバーに早変わり。
そうそう、代々木はバーが点在していて。
ランチの場所は正直そこまで多くなけれど、夜飲む場所には困らない、そんな街。
これ、住んでみて気がついたことです。
デイリーに賑わっている、ご近所の常連さんたちの溜まり場があちらこちらに。
飲んべえに困らない街だったとはね・・・
飲み歩きに困らない。
けど、三茶や渋谷、新宿のようにごちゃごちゃしていない。
わざわざ感がなく、気軽にスマートに飲み歩けるのはうれしいところ。
そんな代々木界隈のバーでイチオシのお店を最近発見したのです。
名付けて、“音楽があれば人見知りでも大丈夫バー”、ですかね。(字余りな上にネーミングセンス・・・)
ここspin coaster MUSIC BAR、前を通るたび気になってはいれども、通りから店内が見えないゆえになかなか一歩を踏み出せなかった。
近所に住んでいる好奇心旺盛で元気すぎる母(62歳)が、友人と行ってたのしかったから行こうよ!と誘ってきて、まさかのノリで行ってきました。
この時点で、母のテンションに押され気味で正直テンションそこまであがってません。
(事前情報が良いと、ハードルがあがってしまってなかなか期待を上回れなかったりしますよね?)
テーブルチャージで、ひとり1曲はハイレゾorアナログレコードどちらかで曲をリクエストできる。
セレクター(お店で流れる曲を選曲する人)がいる日は、お客さんがリクエストしてかけた曲にあわせてセレクトをしてくれるそう。
spin coasterという国内外の新鋭MUSICを紹介する音楽情報メディアの実店舗ができました!ということらしく、本当に新旧国内外問わず様々な音源にずらりと囲い込まれる贅沢な空間。
異空間&初体験にちょっと緊張と人見知りしつつも、“音楽をリクストする”という行為を能動的にしてみるとするかと。
棚の前でレコードを触っていると、すかさず店員さんが寄ってきて声をかけてくれる。
「どんなの探してます?」
「?」
「実はここ、セレクターごとに並べているんで、どんなのが聴きたいかによってお探ししますよ」
どうりで・・・!
「WARNER MUSIC以外知らないよ〜・・・とアウェイ感を感じてたところでした(笑)」
一気に安堵。そしてホーム感。(人見知ってた)
気さくな金髪のお兄さんよ、ありがとう〜〜〜!と思ったら、のちのち話していて知ったことは、私よりも年下のこの店のオーナーさんでした。
お若いのに・・・!
ハイレゾもリクエストしたけれど、レコードを掘るのがたのしかった。
店内にあるガチャガチャを引くと、さらにリクエストカードを購入することもできるから1曲100円からでリクエスト可能。
言うまでもなく高音質な音楽が、がっつり会話するのを少し憚れるほどの音量でたのしめる空間は音楽好きたちの二次会できたら絶対にたのしい。
カラオケで朝まで騒ぐ、じゃなく、MUSIC BARで心おきなくリクエストして浸る、がスマートかもしれないな。
最近、レコードプレーヤーを父から譲り受けたヒヨッコアナログ派な私、はやくレコードトークについていけるよう勉強します。
母がゆーみんをリクエストしたとき、隣の席の同世代のおじさまたちから歓声が起こって、会話が弾みそうになったり、リクエストしていた曲たちを聴いてセレクターのお兄さんが「絶対これ好きですよ」とおすすめしてくれる曲に出会えたり。
人見知りでも、音楽があれば大丈夫、たのしくバーデビューできましたよ。
と、夜もそこそこに、最後やっぱりお腹をがっつり満たして帰りたいよね〜という欲張りグルメな方に。
おすすめのうどん屋さんがありますよ。
ここ、最後に紹介しておきながら閉店23時でラストオーダー22時です。
でも毎日ながーい行列でなかなか入れません。
30分待ち覚悟。
ただ、待つ価値はかなりあると思います。(自らハードルをあげていく母方式を採用)
麺はツルツルでかなりコシがあり、食べ応え抜群。
抜群すぎて、かなりお腹をすかして普通をオーダーしても食べきれないかも・・・なほど。
男性でも食べるのに自信がある方にだけ大盛りをおすすめします。
でも天ぷらがどれもおいしくて、毎回必ずつけてしまいます。
意外と飲んだくれで意外とグルメな街、代々木。
住む街じゃないと思われがちなんですが、住んでみて思ったのは過不足なくちょうどいい街。
まわりきれないほどたくさんのお店があるわけではないし、人が多すぎて歩きづらくもない、話題の街でもないけれど廃れてもいない、忙しい毎日でも夜のちょっとした時間で充実したリセットができる街。
休日は、新宿御苑にも代々木公園にも明治神宮にも徒歩圏内。(と言いつつ近すぎて案外行かないんですけど)
新宿にも原宿にも歩いて買い物にでられる。(おかげで他の街で買い物しなくなります)
自称、山手線のなかでいちばんバランスがとれていて住みやすい街だな、と思ってます。
住むも住まぬもたのしめるので、飲んでって、食べてって。