さて、早いものでまたまた順番が回ってきましたR-STORE TOWN NAVIでの街のご紹介。
今回は、次に紹介するなら絶対にここ!と決めていた個人的に大好きな街、「松陰神社」エリア!
東急田園都市線「三軒茶屋」駅と京王線「下高井戸」駅をつなぐ、世田谷区を南北に走る東急世田谷線。
二両編成の路面電車で、とても東京とは思えないローカルなこの光景に、田舎から上京したての時はなんだかホッとする路線のひとつでした。(ちなみにわたしの地元も二両編成。いまだに扇風機がついてます)
世田谷線の特徴として各駅の距離が近く、駅からもう次の駅舎が見えるほど。
ということで、松陰神社エリアでご紹介するメインエリアはかなり限られてくるのですが、駅を降りて南北に延びる商店街を主にご紹介させていただきます!
世田谷区役所の最寄り駅でもある松陰神社駅を含めほとんどの駅に改札がなく、電車に乗るときに電車賃を払うバスのようなスタイル。
最初は戸惑う方も多いとは思いますがすぐに慣れるはず。改札のない開放的な駅が、よりのんびりした街の雰囲気を醸しだしているようです。
駅を出てすぐ、線路沿いに構えるは「ニコラ精養堂」。創業は明治45年(1912年)と、創業100年を越える老舗のパン屋さんです。
松陰神社をご紹介するにはまずここから!と、意気込んでいたものの、日曜日は残念ながら定休日でした。。
お店の雰囲気をお伝えできず申し訳ないですが、松陰神社に行ったらぜひ立ち寄って頂きたいお店のひとつ。映画「風立ちぬ」でも出てきた、今ではあまり見かけないシベリアも手に入りますよ!(わたしもまだ食べたことはないのですが…。)
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さて。松陰神社駅に降り立ったのがお昼前。お腹がすいていたものの、まず最初はここに行かねば!と、商店街のお店を横目に目指すは、駅名になる「松陰神社」。
松陰神社は、幕末の思想家・教育者である吉田松陰や、彼の門人である伊藤博文、山県有朋はじめ、松下村塾の生徒を祭神とし、明治15年に長州藩士吉田松陰の旧藩士門弟らが中心となって、吉田松陰の墓のあった当地に堂を建てて創建したとのこと。
・・・と、歴史があまり得意ではないので、説明板をパシャリ。詳しくはこちらを↓
おみくじを引いたところ、残念ながら末吉。
学問・・・危うしか・・・。
試験を控えてる身なので、神頼みならぬ松蔭先生頼みで、吉田松陰のお墓参り。緑がいっぱいでなんだか気持ちの良いお墓でした。
松蔭先生、よろしくお願いします…!
職業病か、間取りを見ると気になってしまう…。
山口県萩市に現存する松下村塾にもぜひ行ってみたいところ。わたしの地元が福岡なので、次回帰省のときにでも萩まで足をのばして行ってみようと思います!
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人も多すぎずのんびりした雰囲気の松陰神社を堪能し、そろそろお腹の空腹が限界を迎えそうだったのでランチにすることに。
松陰神社の真ん前にも気になるビストロがあり、かなり悩みましたが、空腹を我慢しつつ駅前に戻ります。
松陰神社の顔ともいえる駅前のカフェ、「STUDY」でランチをすることにします!
大きな扉が開放的です。
テイクアウトも出来るので、コーヒー片手に街をウロウロするのも良さそう。
食後のコーヒーと悩みましたが、ランチセット+200円で食前のビール。お昼間から飲むビールは格別です!
店内は明るく席数も多いので、お子様連れの方でも安心できます。こんなカフェが住む街にひとつあると嬉しいし助かりますよね〜。
スープ付きのタコライスにビールをつけて1200円と嬉しいコスパ。
のんびりとした街の雰囲気に昼間からビール。あぁ…ここは天国かな…。
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さて。お腹も満たされたことで、今度はのんびり商店街のお店をみてまわることにします!
駅降りてすぐ、先程ランチしたSTUDYとは反対側の世田谷通り方面には、デザインや写真、アート関連の古本を多く扱うNOSTOS BOOKS。
外観からしてオシャレ!このお店目当てに松陰神社にくる方も多いのではないでしょうか。
好みの写真集や面白い本に出会いましたが、まずは本棚を整理しないといけない状況なのでぐっと我慢。。
NOSTOSのすぐ横はアーケードの短い商店街になっており、なかなか面白い雰囲気。
実はこのドーナツ屋さん、松陰神社を舞台にした「パンとスープとネコ日和」というドラマのロケ地になっていて。好きなドラマなので最初に発覚したときはちょっとテンションが上がってしまいました…!(割とミーハー) 原作は「かもめ食堂」でおなじみの群ようこさん。キャストやスタッフさんも共通していて、あのゆるい感じが好きな方にはオススメです。割と短いドラマなのでぜひ観てみてください!
・・・ と、少し脱線してしまいましたが、この一角、本当に素敵なお店がたくさん集まっていて、昼と夜とでもまた全然顔がちがうのでどちらもぜひ行ってみてほしいところ。
オープン前だったので写真を撮り忘れてしまったのですが、このアーケード入口にあるカウンターのみの牡蠣の専門店「アリク」は、牡蠣の食べ比べができるので牡蠣好きや日本酒好きにはオススメしたいお店です。
今回は残念ながら夕方までの取材でしたので行けませんでしたが、近所にあったらフラッと寄って帰っちゃいたくなること間違いなし!
冬のイメージが強い牡蠣ですが、夏牡蠣もまた違ったおいしさがありますよ◎
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さらに世田谷通り方面に進むと、ここ最近の松陰神社の注目スポット、「松﨑煎餅 松陰神社前店」。1804年創業の老舗「松﨑煎餅」が、カフェ併設型の新形態店舗をオープン!
おせんべい屋さんには見えないスタイリッシュな空間ですが、カフェには近所のおじいちゃんおばあちゃんから若者が集い、街のコミュニティスペースとして魅力的な場所になっています。おせんべいもおいしそう…!
若者だけでなくご年配の方も愉しめるお店って、街にとってすごい大切な存在だなぁとしみじみ感じました。
ランチを食べたばかりということもあり、飲食店は外観の写真ばかりですが悪しからず…。
小さな個人店が多いので書ききれませんが、世田谷通り方面はこんな感じにお店が連なっています。
美味しそうなお店がたくさんでぶらぶら歩くだけでも楽しい!
世田谷通り沿いも色々とお店がありますが、今回は商店街メインなのでまたまた駅の方に戻ります。
このコンパクトな規模感もなんだか心地が良いところ。
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商店街をメインに、と話していましたが、ちょっとそれてでも紹介したいお店がこちら。「えんとつ」のロゴがたまらなく素敵です…!
中に入ってご紹介したいところですが、まだまだお腹が空かず。。
すみません、お店の前に飾ってあった写真でご紹介させていただきます…!
急な階段をのぼった先にあるので、なんだか隠れ家のような雰囲気。落ち着けること間違いなしなので、駅前のNOSTOSで本を買ってえんとつでのんびり…なんてプランもオススメです!
松陰神社に向かう方面にもなんだか気になるお店がたくさん。
街のおじさま方が集まって囲碁や将棋をやっていたり、オシャレなカップルがコーヒー片手に歩いていたり。
ざっとした紹介になってしまいましたが、最初に訪れた松陰神社の斜め前に気になるパーラーを見つけていたので、お散歩の休憩はこちらで珈琲をいただくことにします!
その名も、「旭屋パーラー」。
レトロ好きにはたまらないロゴや外観…!パーラーという響きもなんとも粋な感じです。
新しい建物ながらも、レトロな雰囲気を丁寧につくりあげた内装は想像以上に素敵…!
1階の床はパッと見るとタイルのような模様ですが、よくよく見ると木目が。店員さんに聞くと、特注でつくってもらったとか。
半階下がった席の床はパーケット、今回座った2階席はヘリンボーンと、個人的にも大好きな床の仕上げで珈琲を飲む前から大興奮(笑)。
ブレンド珈琲と栗のパフェとチーズケーキを注文。
珈琲もスイーツも、お店の雰囲気に引けを取らないおいしさ!説明がなくともこだわりが伝わってきます。
朝の7時半から空いているので、モーニングにも来てみたい!ただし、松陰神社が閉まる17時には閉店するのでご注意を。
うーん、大満足!!
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さて。最後に紹介するは、線路沿いに少し西に進むと突如あらわれる大きな階段。
「松蔭PLAT」という複合施設は、アパートだった建物をリノベーションし、街のプラットホームとして2016年にオープンしました。
2階に上がると、雑貨店やカフェが連なっており、ぶらぶらとお買い物するには楽しい空間!松陰神社の商店街をぎゅっと詰め込んだ印象。
1階は松陰神社を紹介するインフォメーションセンターのようなスペースもあり、初めて松陰神社を訪れる方はまずはここに来てみると良いかもしれません。
私が行ったタイミングでは、「10分程でもどります」とのメモ書きが…。こんなところもなんだか愛おしく感じられる松陰神社感(笑)。
時間がなく最後はやや駆け足気味になってしまいましたが、松陰神社の新たな顔となるスポットもでき、ますます面白くなりそうな気配。
ローカルな路面路線ながらも、渋谷も新宿も1回乗り換えで行けるし、直線距離だと渋谷なんてすぐそこ。路面電車だからと敬遠するにはもったいない!三軒茶屋も徒歩圏内と、意外と穴場な街「松陰神社」。ぜひ一度足を運んでみてください!