R-STOREスタッフが街を深堀り!きっと住みたくなる街が見つかります。

葉山

2017.05.07

葉山

担当=二階堂 美和子

青く澄んだ海と緑の山に囲まれた自然豊かな街、葉山。

実はここ葉山には電車の駅がありません。
1番近い駅はJR逗子駅もしくは京急新逗子駅で、バスか車、原付、自転車でぐんぐん進んだ先にあるのどかな街。

これだけ聞くととてもじゃないけど住めないな、と感じる方も多いと思いますが、ちょっと待って。

通勤時間帯のバスは5分と待たず運行されているし、逗子駅には原付や自転車(電動付き自転車は無敵です)の駐車場がしっかりと用意されているので、葉山の中でも場所さえ選べば、無理なく都内通勤だってできるのです。

実際に都内へ通勤している方も多く、通勤時間帯のバス停にはスーツ姿のサラリーマンがずらりと列をなしています。

某コーヒーのCMにも使われたバス停。

某コーヒーのCMにも使われたバス停。

ちなみに最寄り駅となる逗子駅は、湘南新宿ラインの始発駅&横須賀線の4車両増結ポイント。

つまり、湘南新宿ラインに乗れば、渋谷・恵比寿・新宿まで、横須賀線に乗れば品川・新橋・東京と主要駅まで、乗換なし約1時間!でしっかり座って通勤できるのです。

この表示のところに並べば、品川・新橋・東京まで、ばっちり座って通勤できます。

この表示のところに並べば、品川・新橋・東京まで、ばっちり座って通勤できます。

 湘南新宿ラインは本数が少なめですが、横須賀線はほぼ10分間隔で運行。

出発の5分程前までにスタンバイしておけば、充実した快適な通勤ライフが送れます。
ちなみに逗子在住の私は、座らずに通勤したことはありません。

もちろん不便じゃないと言えば嘘になりますが、多少不便な思いをしてまで、通勤時間を延ばしてまで、葉山に住むことを選んでいる人達がたくさんいることには理由があります。

今回はその理由を解き明かすべく、葉山の街を知ってもらいたいなと思います。

森戸海岸は波が穏やか。

穏やかな森戸海岸

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理由その① 「豊かな自然」

葉山の魅力といえば、豊かな自然。
地名に”山”とつくだけあって、ハイキングやちょっとした登山のできるコースがあちらこちらにあり、住宅地のすぐ裏から気軽に散策が楽しめます。

この住宅地のすぐ裏、というところがポイントで、家にいながら自然を堪能できるのは葉山ならでは。
日が昇れば都心では聞いたことのないような鳴き声の野鳥たちがさえずり、日が沈めばこれでもかという程の虫の声が響きます。
それでいて、すぐそこの通りにでれば逗子駅までのバスが数分置きに走る。
日常と非日常を簡単にいったりきたりできるのです。

逗子から葉山方面。

逗子から葉山方面を。

 そして山の向こうには、青く澄んだ海。

鎌倉 < 逗子 < 森戸 < 一色 < 秋谷・・と横須賀方面に進めば進むほど透明度を増していきます。
砂の色も白とは言えないまでもだんだんと白さを増し、特に冬の晴れた日はリゾート地と変わらない程の青く澄んだ海が広がります。
” 東京からわずか1時間の場所にこんな場所があったなんて! “
何度このセリフを耳にしたことかわかりません。

@森戸海岸。晴れた日には大きな富士山が海の先に。

@森戸海岸。晴れた日には大きな富士山が海の先に。

江ノ島や鎌倉と比べて、人も海の家も少なくて静かで穏やかで、浜辺で本を読んだり、ただただ海を眺めたり、散歩をしたり、、何もしない贅沢を楽しめる場所。

ちなみにマリンスポーツも楽しめますが、葉山は波が少ないので、サーフィンではなくSUP(スタンドアップパドルボード。サーフボードの大きなものに立ってパドルで漕ぎます)やヨット、シーカヤックをする方が多いです。

SUPの上でヨガもできます。

SUPの上でヨガもできます。

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理由その② 「食べ物が美味しい」

スーパーでは見かけないような色とりどりの野菜たち。

@葉山朝市。季節の美味しい野菜が盛りだくさん。お値段もとってもお得。

山と海に囲まれた葉山では、新鮮な三浦野菜や地魚が楽しめます。

朝採れたばかりの新鮮なお魚を美味しくいただけるお店が多くあり、特に魚佐さんはボリュームも多く美味しいお魚がいただけるので、大人気。

休日には長蛇の列ができる魚佐さん。

休日には長蛇の列ができる新鮮な魚料理屋の魚佐さん。

本日の鮮魚、あじ定食。見た目よりかなりボリュームあります。

本日の鮮魚、あじ定食。見た目よりかなりボリュームあります。

葉山の名物が揃う場所としては、毎週日曜日の朝市「ハヤマ・マーケット」@葉山港がおすすめ。

観光客だけでなく、地元の人々もお目当ての品を目指して朝早くから長蛇の列をつくります。
営業時間は8時30分〜10時30分となっていますが、実際は8時前からなんとなくオープンし、10時前にはほとんどのお店が品切れとなりお店をたたんでいきます。

葉山の朝市。

葉山の朝市「HAYAMA MARKET」

 ここの1番の名物はLA MAREE DE CHAYA(サザンの曲にもでてくる料亭 日影茶屋が運営するフレンチとパティスリーのお店) のタルト@1000円とケーキの切り落とし@100円。

朝市限定商品のため、ケーキの切り落としを確実に入手するには朝7時には並ばなくてはいけないという話も。
何度か足を運びましたが(9時ちょい前に・・)残念ながらまだその姿を目にしたことはありません。(写真も撮れてなくてごめんなさい)

有名な料亭日影茶屋。

有名な老舗 料亭日影茶屋。

日影茶屋のフレンチLA MAREE。カジュアルなカフェも1Fにあります。

日影茶屋のフレンチLA MAREE。カジュアルなカフェも1Fにあります。

 

優しいおじちゃんおばちゃん達が出迎えてくれます。

優しいおじちゃんおばちゃん達が出迎えてくれます。

日曜日の朝から並ぶのはちょっと・・という方には、2016年にできたばかりのおしゃれな道の駅 HAYAMA STATIONへ。

葉山の名物が一通り揃っています。
特にブレドールのエシレ角食パンは、NIKKEI PLUS1の食パンランキングで1位に輝いたという実力派。
店内でコーヒーと共にいただくこともできるので、葉山にお越しの際はぜひお試しを。

道の駅「HAYAMA STATION」

道の駅「HAYAMA STATION」

私は釣りはあまり詳しくないのですが、アオリイカやタコ(佐島のタコが有名です)など、こんなところで?というものが釣れるスポットが多数あるそうです。

釣りはいいけど、モリで突いたり潜水してとるのは禁止となっていたり、区域によっては釣り自体も禁止となっているところもあるので、興味のある方は釣り人の集まる堤防に行き、先輩方に声をかけてみましょう。
色々と親切に教えてくれるはずです。

葉山マリーナ。このすぐ裏にも釣りスポットがあります。

葉山マリーナ。このすぐ裏にも釣りスポットがあります。

立派なクルーザーがずらっと。

立派なクルーザーがずらっと並びます。

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理由その③ 「おいしくておしゃれなレストランが多い」

葉山にはチェーン店はほとんどありません。
古民家を改装したり、自宅の一角をお店にしている個人経営のお店が多く、住宅地の中に点在しているので、その隠れ家感も楽しめます。

こだわりの食材とお料理、そして素敵な笑顔。利益よりも人をおもてなしする、喜ばせることが好きなオーナーさんが多いような感じがします。

葉山牛を使ったお料理が楽しめる葉山食堂。

ミシュランガイドにも掲載されている葉山食堂

葉山牛のローストビーフ丼と鮮やかな地の野菜を使ったサラダ。

葉山牛のローストビーフ丼と鮮やかな地の野菜を使ったサラダ。

閉店時間が早かったり、不定休のお店が多く、海の調子がいいと臨時休業にしてオーナーさんはヨットで海へ、なんてこともあったりして、ゆるくのんびり、なんでもない日々の生活を思いっきり楽しむ方法をよく知っている人が多いのもこの街の特徴です。

地元の食材を使ったイタリアン IL Rifugio。

地元の食材を使ったイタリアン IL Rifugio

古民家を改装した店内が可愛い。(店内は写真撮影不可でした・・)

古民家を改装した店内が可愛い。(店内は写真撮影不可でした・・)

日本では珍しいfish&chipsのお店The Gazebo。テイクアウトして浜辺で食べるもの◎。

日本では珍しいfish&chipsのお店The Gazebo。テイクアウトして浜辺で食べるのも◎。

可愛いハンバーガー屋さん。

ホームメイドハンバーガーが美味しいDays386

お店の奥には雑貨コーナーもあります。

お店の奥には雑貨コーナーもあります。

一色海岸からすぐの古民家engawa cafe。

一色海岸からすぐの古民家engawa cafe

歴史ある建物を改装した店内はレンタルスペースとしても使えます。

歴史ある建物を改装した店内はレンタルスペースとしても使えます。

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理由その④ 「過ごしやすい気候」

山の中か海の近くかなど、場所にもよりますが、全体的には “ 冬暖かく夏涼しい ” です。

夏の日中はそれなりに暑いですが、日が沈むと一気に気温が下がり、夜はクーラーをつけなくてもいいくらい、というより肌寒くて扇風機さえつけなかった日の方が多いくらいです。
冬も雪が降ることは少なく、積もって翌日まで残っているようなことは稀です。
夏は海で冷やされた風が、冬は海からの暖かい風が入ってくるから、ってことなんでしょうか。(←諸説あり)

ちなみに、天気が悪い日の海辺は風が強かったり(一本裏に入れば大丈夫ですが)夏の山の麓あたりは湿気が多かったり、という我慢ポイントもあります。
住む場所によっては除湿機を用意した方が良いかもしれません。

そうそう、よく聞かれる塩害についてここで、ご説明を。
塩害はないといったら嘘になりますが、海が目の前の家に住みさえしなければ、それほどひどくはありません。

自転車がサビるのは、このチェーンの部分。

自転車がサビるのは、このチェーンの部分。

«自転車や原付»

そのまま外に放置して1年程経つとサビてギコギコいいだしますが、メンテナンスをちゃんとすれば大丈夫。

屋根の下に置くかカバーをかけて、雨が当たらないようにする(雨に塩分が含まれているらしい)
雨に当たったり、海水がかかってしまった時は、ホースで水をかけ塩分を洗い流す。
・・これでもダメだった時は、潔く諦めましょう。

※サビにくい自転車も多くでています。サビやすいのは自転車のチェーンの部分。
車体自体は意外とサビにくいです。

«洗濯物»
ベタベタする印象がありますが、そんなに気になるほどではありません。
海沿いでもみなさん平気で外に干してます。

ただし湿気の多い6月〜9月頃は、洗濯物はできるだけ夕方までに取り込んだ方が◎。
なんとなくベトッとして乾いてるのか乾いてないのかよくわからなくなります。

«家»
窓枠やドアの取手などが錆びつくことがありますが、賃貸のお部屋ならば細かいことは気にしない、これが1番です。
経年劣化なので、オーナーさんに任せましょう。
オーナーさんはそんなこと気にしませんので。

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理由その⑤ 「人が温かい」

私が新宿に住んでいた頃、コンビニやスーパーはもちろんのこと、飲食店や街中でお店の人から話かけられることなんてありませんでした。むしろ話しかけられたら、何だろう、気持ち悪い、と思ってしまうほど警戒していました。

そんな私がこっちに引っ越してきて驚いたのは、人が温かいということ。

おしゃれな雰囲気もありつつ、その中に田舎っぽさが残っていて、街中ですれ違う時に挨拶されたり、コンビニやスーパーでも、今日は雨が上がってよかったね、とか、お米の値段が来月から上がるらしいだとか、些細なことで気軽に声を掛けてくれる温かな雰囲気があります。

良くも悪くも都心の無関心な人間関係になれていた私でさえ、なぜかすんなりこの環境に馴染めたのもこの街の不思議な雰囲気のおかげ。
昔から住んでいるおじいちゃんおばあちゃんも多いですが、葉山の魅力にとりつかれて都内から引っ越してきた方も多いので、考え方や価値観、感覚が似ている人が多いように思います。

店員さんが温かい美容室 hana。

店員さんが温かくてほっこりする美容室 hana

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理由その⑥ 「リゾート感を満喫できる」

きれいな海もいいけれど、それだけじゃなくて、ちょっとおしゃれにリゾートっぽさを感じたい。
そんな方にはリゾート感を満喫できるおしゃれスポットがたくさんあります。

海辺のテラス席が素敵なお店が多く、定休日=お天気が悪い日、となっていることもしばしば。
雨だけでなく、風が強いだけでもお休みになることもあるので、遠方から来る人は中々予定が立てづらいかも知れません。
この手の素敵なお店の休日日中の混雑はかなりのものですが、ご近所さんならオフシーズンの暖かな日にお散歩がてらふらっと訪ねたり、朝1番で優雅に利用できる気軽さがまたいいところです。

休日には長蛇の列ができるTommorowlandのカフェCABaN。

休日には長蛇の列ができるTommorowlandのカフェCABaN

目の前は一面海!リゾート感いっぱいです。

目の前は一面海!リゾート感いっぱいです。

SUPのやデッキの空間レンタルもあるSunnyFunnyDays。

SUPのやデッキの空間レンタルもあるSunnyFunnyDays

おなじみのデニーズもリゾート仕様。

おなじみのデニーズもリゾート仕様。

絶景のテラス席。

絶景のテラス席。

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いかがでしょう?
東京から葉山に移り住む人がいることの理由、少しは伝わりましたでしょうか?

次のお休みはどこにいこう・・
なんてお金をかけて有給をとって、わざわざ混雑したリゾート地に行く必要なんてありません。

都内でガシガシ仕事をし、お休みの日は自然の中でのんびりと暮らす。
なんでもない毎日が特別な日に変わる。
ここ葉山では、他のどの街とも違う、これまでと全く違う生活があなたを待っています。

もっと葉山のことを知りたくなったよ、という方はぜひ声をかけて下さいね。

大好きな一色海岸への小道。

大好きな一色海岸への小道。

林を抜けると一色海岸。

住宅地と林を抜けると一色海岸。

夕方の海辺のお散歩は最高です。

夕方の海辺のお散歩は最高です。

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