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千葉

2018.01.12

千葉

担当=伊藤 大貴

昨今「上京」と言うロマンにひとつの疑問をよく耳にする。

「別に東京じゃなくて良くない?」

そう答えるのはかつてのミュージシャン仲間やアーティストの仲間たち。

「なんで?」と訊くと、「今はネットがあるし。ギグとか個展とか、やる時だけ東京行くほうがよっぽど経済的だよね。スーパーも高いし人も多いから煩い。」

確かにその通りとも言える。

かつての「上京」と言う人生一大決心、今やそこから見出される価値は低くなっているのかもしれない。

でもこれだけは言わせて貰いたい。カレーとラーメンは東京が一番美味しい。

 

 

そんな訳で「上京ロマン」より「地方、郊外移住ロマン」にスポットを当ててみよう。

とは言え、いきなり縁もゆかりもない遠くの地に移住だなんていささか勇気のいる行動じゃないか。(仕事もあるしなあ)なので、今回は比較的アクセスのしやすい「千葉」を取材することにした。

 

真新しくなったばかりの千葉駅。

真新しくなったばかりの千葉駅。

駅ビルにはBEAMSがあったり、かなり充実している。

あ!ディスクユニオン!

あ!ディスクユニオン!

駅から5分ほど歩いたところにユニオンがあった。最高だ!

 

そんな千葉で私が知る限り最もアツいスポットを取材させていただいた。

今回はアンティークショップと古着屋の二店舗。

まずはこちら。

元床屋さん、ほぼ既存の状態なんだそう。

元床屋さんだったお店

ANDANTEANDANTE(アンダンテ アンダンテ)

 千葉の古着、アンティークショップ。

お店はもともと床屋だったところ、外観の雰囲気めちゃくちゃいいなあ。

ほぼ元々の状態を採用なんだとか、確かにこれは手を加える必要がまったくない。

わー!宝箱みたいだ!

わー!宝箱みたいだ!

なんだか、無数の物語を感じる。

無数の物語を感じる。

 

ヨーロッパを中心に高頻度で自身で買い付け、無二の品揃えとその世界観は千葉に限らず東京からのお客さんも多い。

古着をはじめ、ヨーロッパ雑貨など、ここでしかお目にかかれないものが豊富に取り揃っている。

 

ヴィンテージの工業ランプ 、かっちょいー!

ヴィンテージの工業ランプ
かっちょいー!

ロバちゃんの目がぶっ飛んでて可愛い。

ロバちゃんの目がぶっ飛んでて可愛い。

 

とても気さくでユーモアのあるオーナー斎藤さん。

 

お髭がくるんと。

お髭がくるんと。

そんな斎藤さん、お店のブログと変顔がとにかく面白いと巷では有名なのだ。

プロフィールに「古着屋?アンティーク屋?」と自分でも何屋さんなのか定義していない所がなんとも「らしい」というか何というか……。

何より私が一番感銘を受けたのが、購入の際に必ず手書きのレシートの発行、手書きのサインをしたショップ袋、そこに自分で撮影した写真を貼り付けて渡すのだ。これは創業当時から変わらないこだわりなのであろう。

手動のレジ!ガラガラー、チーン!って音が最高。

手動のレジ!ガラガラー、チーン!って音が最高。

クラシックな手書きレシート。

クラシックな手書きレシート。

素晴らしすぎる姿勢だ。

さらーっ書いてます。

さらーっ書いてます。

こんな時代だからこそ感じる手触り感、ぬくもり感。お値段以上の価値しか感じない。

ショップ袋は写真と一緒に。

ショップ袋は写真と一緒に。

僕自身いつも愛用しているサンタマリア・ノヴェッラのポプリを仕入れてたので購入。

フィレンツェの本店で買ってきたらしく、現地の貴重なお話も一緒に聞けた。

そんな斎藤さんにインタビューをした。

※以下「斎」

筆:そもそも斎藤さんが千葉でお店をやろうと思ったきっかけはなんですか?

斎:千葉が青春時代を過ごした場所で、愛した街だから。

しかし同時に楽しめるのは高校生程度までの街だったので、歳をとってからも通いたいと思える場所をつくり、大人になってからも千葉が楽しめる街になってほしいから。

僕の部屋、この真似したなあ。

僕の部屋、この真似したなあ。

筆:なるほどー。僕自身このお店のおかげで千葉に来る理由ができましたし、毎回新鮮な品揃えに楽しませていただいてます。ちなみに休日はどんな風に過ごしてますか?

斎:スケートボード。妻とランチ。

筆:なるほど、よく行く所はありますか?

斎:よく行くとこ?イニッチオ、※ジョイフル本田(笑)

神社仏閣へはよく行きます。千葉県最大クラスのパワースポット香取神宮、成田山新勝寺。

筆:いいですよね、ジョイフル(笑)※ホームセンターです

斎:ジョイフル本田も店の用度品など買いに行ってるだけ(笑)

1日いても飽きないや。

1日いても飽きないや。

筆:なるほど(笑)それでは最後にひとこと!

斎:古着、アンティークという年代、様式、カテゴリーととても幅広く物があり、その物は当時に思いを馳せるとこが出来るものばかりです。

なにに価値を見出すことが出来るか、どういうものを素敵と感じるのか気付きがあるのも古い物は面白いのです。どうぞお出掛けください。

これも手書きなんだとか。

これも手書きなんだとか。

 

ANDANTEANDANTE(アンダンテ アンダンテ)

260-0027千葉県千葉市中央区新田町17-4/043-309-9061/koichy-koichy@nifty.com/11:00〜21:00 無休/通販対応可

 

 

続いて、長年千葉で営業している古着屋さん。もはや千葉で知らぬものは居ないであろう「デザートスノー」。

地元のお洒落さんご用達、圧倒的な品揃えと質の高さ、そして千葉ならではの良心的な価格帯。

ビルの二階にどーんと構える

ビルの二階にどーんと構える

とにかく広い店内は、時間をかけてディグるファッショニスタの最高の週末を提供してくれているのだ。

うわー!広い!

うわー!広い!

ヴィンテージファン垂涎……。

ヴィンテージファン垂涎……。

驚いたのがその量の多さと質の高さ。そして東京より圧倒的に安い!

シューズはオールデンにマーチンにチャックテイラーに……。

シューズはオールデンにマーチンにチャックテイラーに……。

今回はこちらの店長であるケンさんとスタッフのサヤカさんにお話を伺った。

※以下「ケ」「サ」

 

筆:千葉の古着店としては重鎮のデザートスノーさん、長くこの千葉で営業されて、街の変化や人の変化などありますか?

ケ:人の流れは三越、パルコの閉店によりこの数年で大きく変わりました。しかし古着屋ということもあり、固定客が多いので長年の付き合いのあるお客様が多いのでそこまで大きな影響はないですね。

こちら店長のケンさん。昔は髪が腰ぐらいまで長かったんですよ!

こちら店長のケンさん。昔は髪が腰ぐらいまで長かったんですよ!

筆:確かに、ここには「こんにちは!」って感じでいらっしゃる方が目立つ気がしますね。千葉にはかつてもう少し古着屋さんがあったはずですが、なくなっちゃったんですかね?

サ:長年営業していた古着屋ホワイトヘッドイーグルが閉店してしまったりで一時は不穏な流れになっていましたが、一方で千葉駅が大幅リニューアルし、千葉も活気を取り戻した感じがしています。

筆:千葉駅すごく変わりましたね!最初みたとき驚きました。

ここにはもともとパルコがあったんです。

ここにはもともとパルコがあったんです。

筆:そんな千葉の魅力ってどんなところにありますか?

ケ:安心感、海、山ですね。

筆:うん、間違いないです。

サ:千葉の魅力は、千葉市というより千葉県全体ですが海もあり山もあり、都心にもアクセスしやすく、雪もほとんど降らないので大変じゃないところです笑

サヤカさん、黒木メイサ感あるね!

サヤカさん、見た目はクールだけど話すとおっとり。

筆:僕は雪降ってほしいけどな……(笑)それではさいごに一言お願いします!

ケ:都心に行かなくても、圧倒的な商品がロープライス!お宝が眠っています。

本当にセレクトが素晴らしい

本当にセレクトが素晴らしい

サ:ビンテージもレギュラーもブランド物もありとあらゆる古着が揃っています。都内では高いビンテージも当店では安っ!てことが多々ありますのでお近くにいらした際はぜひお立ち寄りください!

筆:本当に安いですね、ありがとうございます!

こりゃお宝だ……。

こりゃお宝だ……。

デザートスノー千葉店

260-0015千葉県千葉市中央区富士見 2-13-1山崎第二ビル 2F 043-225-9600/11:00 ~ 20:00 (年中無休)

 

 

どうだろう。

これだけ感度高く濃厚なショップがある、最高じゃないか。

いきなり移住って勇気がいるし、とりあえず様子見がてらこれらのお店に伺ってみてほしい。

 

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